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石神様の中でも道祖神に引かれたのは学生時代に自転車旅行で､安曇野(長野県松本市近辺)を巡った時でした。近くには常念岳を中心とした北ｱﾙﾌﾟｽの山々､麓は長閑な田園地帯が広がり､それだけでも絵になるところに､村々の入口付近に石の塊が有り､その一面に男女双体の道祖神と言われる神様が刻まれた石碑が散在しており､その道祖神はどれを取っても同じものが無く､それぞれ違う表情や仕草で大切に祀られており､いっぺんに虜になってしまいました｡道祖神は石で有りながら暖かみを感じ､微笑ましく思えました。
年月を改め何度か､安曇野やその周辺に足を運び､道祖神の場所を記した地図を頂いたりして道祖神巡りもしました。道祖神巡りをしていると双体道祖神でも､いろんな表情･ﾎﾟｰｽﾞがありました｡その他に文字だけの道祖神､陰陽石の道祖神､他にもいろいろな道祖神があり､とても興味を引かれました。さらに足を伸ばして山梨県方面の道祖神巡りもしましたが､数と保存状態の良いのは安曇野方面です､お勧めです。
道祖神は､路傍の神様です｡村の入口などに石碑や石像の形で祀られている神様です。村々の守り神と言われているのが中心で､子孫繁栄(縁結び･子供の守り神)､旅人の安全の神として信仰され､男女一対のものが象徴的なものです｡村々の人々が何かに縋りたいと言う気持ちから自然発生的に(宗教色の無い)道祖神を信仰されたものと思われます｡
ちなみに､私が使わさせて頂いている画像は､長野県東筑摩群山形村の｢筒井筒下大池｣の道祖神です。昔は道祖神の周りに柵はありませんでしたが今は諸事情があるのか柵で囲まれており綺麗に写真に納めるのが難しくなっています。
双体の道祖神は､東北にはあまり無いのが残念です。宮城県では､七ｹ宿の滑津大滝から七ｹ宿街道を山形県側に少し進むと(国道からは左手に見えます)大草鞋道祖神(陰陽石)が祀られています。
双体道祖神は秋保･向泉寺の境内に祀られています､その他長町･門前町の福寿院にも双体道祖神があるそうですがここは個人所有の物を住職が預かっているとか､この辺が双体道祖神の北限と言われているとか。
宮城県内にも陰陽石を中心とした道祖神が散在しています。探されてみては如何でしょうか。
話はちょっと違いますが宮城県丸森町方面では､猫神様の石碑が散在してて地図もあるとか､冬の里を石神様を探し回るのも楽しいでしょうね。
画像�＼里�｢筒井筒下大池｣の道祖神｡
画像�∪里両硝椹堽せ格�｢新井｣の道祖神。
近くの碑には｢由緒｣
此の新井の道祖神は自然の陰陽石で全国類稀に見る一品である。
起源由来について確証を得る文献資料はないが伝承されている
言に依れば可成り古い時代より新井村の人々に夫婦和合の神とし 加えて子宝に恵まれるという霊験あらたかな神として祀られ村中 はもとより近郷近在の人の崇敬篤く土俗的素朴な信仰は現在も引 き継がれ壮年会によって盛大に祭りの行事が行われている
記
一､子宝恵の神
一､夫婦和合之神
一､疫病火難水難除之神
昭和五拾年拾月吉日 新井中
が建っていました。
画像��仙台･秋保の｢向泉寺｣の双体道祖神。
