伊豆の山行き1日目、夕日を見て温泉に浸かって夕飯を食べて買い出しを済ませ道の駅天城越えに戻ろうと414号を走った。
3周ほどぐるぐる回るループ橋を越えたあたりで左前方に歩いている人が見えた。
ここまで来ると元々明るくはない伊豆の中央はもちろん真っ暗だ。
初老の男性、リュックは背負っているがハイカーではない。
停車する手前でおおよそは解ったがそういう類のタイミングの人だ。
おとうさん、どこまで行くんですか?
、修善寺駅まで行こうかと。
?めっちゃ遠いですよ?
、昨日から1日中ずっと歩いてて朝までには着くかと思ってて。
…。とりあえず乗ってください。
なんやらかんやら
なんやらかんやら
ヨコ○マから来て熱海から西伊豆まで歩いて海岸線歩いて北上してははは!おとうさんすごいですね!めっちゃ歩いてんじゃないすか!
詳しく書くのもアレな内容だ。
簡単に言ったら夜逃げをしてきた格好だ。
働ける身体でない、払うものも払えない、どうしようもないからいっそ…。
マイナスなことばっかり言いやがって。
確かに先が見えない状況なのだろう。理解はしたい。
自分がそんな状況に置かれたら、と考える事もできない状況だ。
おとうさんが話す内容は聞くだけだ。
相槌をうつだけだ。
でもひとつだけ若僧のくせに説教をたれてしまった。
こんな山の中に倒れられていたら迷惑だ。迷惑じゃない方法なんてない。倒れているあなたを見た人はずっと記憶に残るんだ。
修善寺駅まで24キロ走って車から下ろす。
、すみませんね何のお礼もできなくて。
私もあなたに何もしない。
あまり使っていない方の薄手の毛布を渡したくなったがしない。
人に施しをするほどの大きな人間ではないのだ。
行く先真っ暗、明日も真っ暗。ははは。上手いこと言おうとしてる場合じゃない。
駅まで送ったっておとうさんのひっ迫した状況は変わらない。
でもそんなの知ったことか。
日本だ、打つ手はあるはずなのだ。
ロータリーのベンチに座るおとうさんを流し見て去る。
家族に愛を教えられた私だが、このおとうさんへの愛はない。
ただ今日の無事を祈るだけだ。
悪いが乗せたのはおとうさんの為じゃない。
見過ごす事ができなかった私の為だ。
他のハイカーが同じ思いをしない為にだ。
Alc3%で爆睡の私が一缶空けて眠りに着いた。
人に迷惑をかけない生き方ってないんですかね・・・
コメントありがとうございます、っていう日記でもないのにすみません。笑
迷惑、かけたっていいと思うんですけどね。むずかしいですよね。
はじめまして!
昔、山は人生劇場みたいなところがあって、山で強盗とか騙されたりとか、死に場所探す人とか、いろんな人がいる、って話しは聞いたことあったけど、こんなスマートになった現代でもいろいろな事情を抱えた人がいるのを知ってびっくりしました。
払えなくなって伊豆半島一周、てバイタリティは何かに活かせそうな気もしますが、徘徊しちゃう人とか、これからもっといろんな種類の人が増えそうですね・・・
コメントありがとうございます。
いつもレコ拝見させて頂いております。
そうなんですよ!
まだイケんだろ!って感じしたんですよ。
あのおとうさんも
どうにか楽しんで歩けるようになったら良いなと願います。
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