1961年に映画化され大ヒットとなりました。僕は1970年頃に再上映された時に初めて見ました。当時中学生でしたが、未だに映画の中の名曲や迫力のあるダンスにビックリしたことを記憶しています。
ストーリーは、『ロミオとジュリエット』を基に、1950年代のニューヨークを舞台にしたポーランド系白人とプエルトリコ系移民の不良グループの抗争を描いています。そして抗争しているグループの男女が恋仲になり最後は悲恋に終わるという筋書きです。 当時アメリカで中南米の移民が増える中で問題になっていた人種差別や貧困を描きつつ、レナード・バーンスタインの美しい音楽とダイナミックなダンスが満載のミュージカルです。
そしてこの名作をあのスピルバーグがリメイクして現代に「ウエストサイドストーリー」として蘇らせました。
この映画はまさに、スピルバーグがキャリアを注ぎ込み、“魅せる”演出を繰り出しています。1961年版と同じように、この映画がミュージカルとしてすんなり入り込めるかどうかは最初の“踊り出し”がキーポイントだと思います。そのオープニングの迫力ある振付もあって、今回の『ウエスト・サイド・ストーリー』は、とにかくダンスシーンが圧倒的でした。最高のダンスの見せ場は「アメリカ」です。1961年版ではビルの屋上で展開されましたが今回はストリートに繰り出して、大スケールのダンスシーンとなっています。ダンスの迫力だけでなく、カメラワークが効果的で観ているこちらのアドレナリンも上がってしまう。このあたりもスピルバーグの映像マジックでしょう。
キャストは主人公マリアにレイチェル・ゼグラー(前作はナタリー・ウッド)トニーにはアンセル・エルゴート(前作リチャード・ベーマー)、ベルナルドはデヴィッド・アルヴァレス(前作ジョージ・チャキリス)、アニータはアリアナ・デボーズ(前作リタ・モレノ)と前作にも勝るとも劣らない実力派ぞろいです。
是非ともご覧ください。
写真:左から「アメリカ」のシーン 前作ジョージ・チャキリス トニー&マリア
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