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昨日迄にニーベルンクの指輪四部作「ラインの黄金」「ヴァルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」が放送されました。
今年は、一昨年以来COVID-19の影響で指輪の上演が伸び伸びになった影響で多数の演目があり、今日などは日中に「ローエングリン」を、そして今まさにこのタイミングでは「さまよえるオランダ人」を放送しています。多分NHKのバイロイト音楽祭放送史上初の一日二演目です。
私は1979年から聴き始めて当時は冒頭で「Bayreuth Festspiele Neunzehn Hundert Neun und Siebzig」とバイエルン放送協会のアナウンスがあったのですが、今は全然無くなってしまいました。
ともあれそれ以来バイロイト音楽祭の放送が始まると「ああ年末だな」と感じる風物詩となっています。これに近年では冬コミの原稿作成が重なってペンを動かしながら聴くのが常となりました。
さて、今年から新しくなった指輪のプロダクションですが、指揮のコルネリウス・マイスターの波のある演奏はなかなか面白いとして、酷いのがバレンティン・シュワルツの演出です。四部作中で黄昏だけが9月11日にBSのプレミアムシアターで放送されたので見る事が出来ましたが、近年多い「読み替え」演出で、それはまあちゃんと出来ていれば「成程」となる訳ですが「できてへんやんけーッ!基本的なことがーーー!」な画面で、黄昏以外でも演奏が終わるとバイロイト特有の凄まじいブーイングが劇場内に響き渡ります。
キャプチャ一枚目は指輪四部作最後の神々の黄昏のそれも最後の最後にハーゲンが指輪を取り戻そうとする場面です。本来の脚本ではハーゲンは「Zurück vom Ring!」と叫んだかと思ったらラインの乙女達に飲み込まれて消滅し世界は崩壊するのですが、上の階にノコノコ出て来てそれを叫んでまたノコノコ帰ると言う何とも別の意味で無様で、階下ではブリュンヒルデが寝っ転がってるし何がしたかったのか。
最後に紗幕に二人の胎児が描き出されますが(キャプチャ二枚目)これまた意味不明。但しこれは四部作を全部見たら分からないでもないみたいですが、でもバイロイトで胎児が登場するのは10年前のハンス・ノイエンフェルス演出のローエングリン以来二度目で、もうバイロイトで胎児出すのやめろと。
指輪でこんな読み替えするのなら私にやらせろ。陰キャのニーベルンク族が陽キャの神々族に対して指輪で復讐する話に読み替えてやると思っています。陽キャ、最後は指輪の呪いで滅びるのだざまーみろ(をい
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