その間、新田次郎氏の著書『霧の子孫たち』を読みました。
車山、鷲ヶ峰、八島湿原、美ヶ原をはじめとする、
ビーナスライン沿線のスポットには若い頃から何度も訪れていて、
今冬シーズンも通い詰めました。
そんな普通に車を走らせているビーナスラインを巡る争いがあったとは、
恥ずかしながら今になるまで知りませんでした。
霧ヶ峰の自然をずっと守り続けたいという思いと、
道路がなければ八島や美ヶ原なんてとてもじゃないけど行けないという思い。
矛盾に苛まれながら自分にできることは何かを考え、
これからも霧ヶ峰の自然と向き合いたいと改めて思いました。
世の中矛盾だらけです。
山を歩くことは、すなわち山を傷つけること。
今日御前山を歩いて改めて思いました。
カタクリを守ろうという柵。
そんなもの無くても入らないよと思う自分。
だけど山を歩けば、必ず草を踏み、木の根を傷つけているわけで・・
そもそも、花がキレイだから、観光資源だからという理由でカタクリはそんなにエライのか?
雑草も、カタクリも同じ自然の植物でしょ?
そんなことを考えながら歩いていると、硬く踏まれた登山道からもお構いなく葉を伸ばしているカタクリが。
自然の生命力、力強さに、ちょっとだけ救われた気がしました。
人間が自然に係ること自体、本来は不自然なことですね。
自然の中では全くの無力であること、
自然に生かされていることを認識して、
関与しないといけないですね。
ちょっと制圧してやろうなんて考えたものなら
一気にやられてしまいます。
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