![]() |
![]() |
![]() |
円空は江戸時代前期の行脚僧・修験道行者(いわゆる乞食坊主ですね)で諸国を巡り、その途次立ち寄った集落で仏像を作った事で知られています。現在まで約5350体の円空仏が確認されているそうで、ご本人は生涯に12万体の造仏の願を立てたと言われています。
12万体!一日10体作ったとしても30年以上かかります。その為か円空仏はデザインが簡略化されていますが、野趣に溢れ、独特の微笑みを浮かべている事が特徴です。
ちなみに円空は笠ヶ岳を開山(1683年)した事でも歴史に名を残しています。槍ヶ岳開山で知られる播隆上人が円空の開山から140年後の1823年笠ヶ岳に登頂、その頂上から遥かに槍ヶ岳の英姿を望んで、その登頂の発願した事は有名な話です。。。(えらそうに書いていますが、私も深田久弥氏の「日本百名山」を読んで初めて知りました)
お坊さん、というと『お盆にスクーターで来て10分ぐらいお経をおげてお布施を持っていく人』という印象しか私にはなかったんですが・・・
彫跡の残る仏像を見ていると、確かに宗教的な情熱というか熱狂というか、パッションが感じられ、その想いに不覚にも目に涙がにじんでしまいました。。。
興味のある方は是非。
*「特別展 飛騨の円空 千光寺とその周辺の足跡」
東京国立博物館 1/12〜4/7
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する