ここのところ山岳事故のニュースが聞こえてくると諦める決断と引き返す勇気の大切さを強く感じます。
山は低山でも高山でも絶対に安全はないですから状況によっては山行を止める判断が必要です。
そのために大切なのは判断のために必要な技量すなわち知識・経験・技術だと思っています。
山岳事故の多くは悪天候の登山とか状況に合わない装備での登山、体力や技術がルートに対して不足してるなど技量不足によって正しい判断が出来ないためかと思います。
技量不足であるがゆえに遠方からの遠征山行で「せっかく来たのだから頑張って登る」と悪天候でも山行を強行した場合です。
中止する決断が出来れば事故の多くは回避できたはずです。
知識は山行する山域の特性やルート情報はもちろん天候急変の対処や病気ケガの対処、担ぐ装備など山行の全てについてベースとなることですから過去の山行なども重要です。
経験はどの位だったら歩けるか、どんな状況が危ないのか、山行に何が必要か、季節や天候など状況に応じた適切な行動や装備などですが、自分で分かるのは自分がしたことだけです。
技術は経験と比例しますが老れば技量は低下することを意識する必要があります。
一般的な登山道であっても歩行技術やペース配分は大切ですしルートの見極めや危険の判断のために重要です。
危ないとか怖いとか感じ取れることは大切です。
危ない時の対処方法を間違えない「何が危ないのか」「どう危ないのか」「対処できるのか」「自分の技量で大丈夫なのか」「中止すべきか」を考えることが必要です。
怖いと感じたら克服するとか何とかなると考えないようにすべきかと思っています。
怖いと感じるのは心が発するアラームですから無理をしないことが大切ですね。
ザックの中身ですが私の場合は重さの半分以上はイレギュラー時の装備です。
好天の登山日和であれば必要ない物ですが山では何があるかわかりませんから備えています。
装備が増えると重くなり体力が必要になるので体力的に辛くなったり歩けなくなるリスクがあるので難しい部分もありますが、それも知識・経験・技術だろうと思っています。
楽しむために山へ登るのですから楽しめない状況であれば中止も大切なことです。
最近本当に遭難と救助が多いですね。
「重さの半分以上はイレギュラー時の装備」これが基本だと思います。
現役のころ会社でミスクレームの講習会で岩登りの道具一式を部下に装着して
「これらは何のための装備でしょうか。」と問うと「岩場を登る道具」と返事が返ってきました。
「これらは登る道具ではない。落ちたら止める道具です。」と言って講習に入ったものです。
最近はまともな山に行っていないので非常食が気が付くと期限切れになってしまいます。(笑)
最近は軽くすることをだけ重視してる人を見かけますから心配だったりしますね😿
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