街中で猫が歩道を歩いているような感じでわたしと同じ進行方向に歩いている。
…これは…。
オコジョだった。全体的に白い毛で覆われているイタチ科の動物。ところどころ茶色い部分があり、しっぽの先は黒い。
その小動物がちょこちょこ歩いている後ろをついて歩いていくのは、まるでそのオコジョに先導されているような感じで、何ともほのぼのとした気持ちになった。
しばらく、その状況は続いていき、わたしはiPhoneで動画を撮影しながら歩くこととなった。残念ながらその後、進行方向から自動車が来てオコジョは逃げて行ってしまったし、わたしの撮影した動画にはオコジョがあまりはっきり写っていなかった。しかしながら、わたしの前を歩いていたちいさなオコジョの愛くるしさは今でもわたしの脳裏に残っている。(写真1枚目)
一昨年から北海道の百名山にチャレンジしているわたしだが、何回かキタキツネと遭遇している。昨年は雌阿寒岳登山の前夜にオンネトー湖のキャンプ場でトイレの前で顔を合わし、今年も5月に羊蹄山登山中に比羅夫登山口から歩く途中に出会っている。
その時、わたしは一合目の手前で立ち止ってGoProカメラの電池を交換していた。
「ガサガサ…」
と背後で音がしたのでぎょっとして振り向くと5メートルくらいの至近距離からキタキツネがしっぽをこちらに向けながら逃げていく光景が目に映った。
それはまるでそのキタキツネと『だるまさんが転んだ』をやっているかのようだった。
5月の北海道の山の中の森林はまだ、残雪の銀世界。その幻想的な雰囲気にしばし呆然と立ち尽くした。
キタキツネとはその翌日にも真狩のキャンプ場へ向かう途中に遭遇している。(写真2枚目)
それ以外にも上高地の明神池付近で50匹以上もいるサルの群れに囲まれたり(写真3枚目)、大天井ヒュッテからビックリ平に向かう途中に熊の子供がすぐ前から飛び出して逃げて行ったり、北アルプスで二回も雷鳥に前を先導されるかのような経験をしている。
熊にだけは会いたくないが、動物との遭遇は、どれも良い思い出になっている。
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