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山に関する雑誌や資料、道具も整理処分していかなければならない。
事務所の引っ越しの際、置いていた雑誌(岳人等)は全部棄てた。自宅にあった兼用靴、プラブーツ、スキー用具等は全部廃棄。残っているのは登攀具、アックス類だけだ。その中でどうしても処分できない道具がある。シュイナードのピッケルで雪山をはじめ二回目に買ったものだ。
最初のものはピッケルの使い方も知らずに買ったもので、シャフトが長く杖がわりに使っただけで誰かに譲ってしまった。
シャフトがカーボンでピックが交換可能なもので、振るとブーンという音がした。ただの心の響きかも知れないが私にはそう聞こえた。ブルルーンとシャフトを通してピックから手に伝わる振動が何とも言えず、安定感があった。ただ、シャフトが少し長く、刺さると抜きにくいのでアイスにはむかない。ブレードでの足場のカッティングもし易く、簡易なアックスビレイも容易。シングルでもじゅうぶん威力を発揮できるが、アイスバイル等があれば雪壁登攀にスピードが増す。最後に使ったのはいつか調べてみた。どうも2007年GWの鹿島槍ダイレクト尾根のようだ。それ以降、スキーや雪山ハイクに持って行っても使うような山行ではなったようだ。
正月休暇の八ヶ岳、涸沢岳西尾根、慶応尾根、前穂北尾根、大喰岳西尾根。2月土日の御在所岳、大山。3月連休の涸沢岳西尾根。GWの北鎌尾根、赤谷尾根、小窓尾根、三ノ窓尾根、剱尾根等。雪山はいつもこのピッケルと行動を共にした。
平日は全く休めない自営業(不自由業)だったため、他の山仲間ように多彩な山に行けなかったが、それでも無雪期の岩、沢以外は雪山によく行った。体力が衰えても雪山への未練を断ち切れず、短時間で行動できるリフトを利用しての山スキーでの行動を考え、道具をそろえたが運動神経に恵まれないうえ、腰痛悪化で断念。高い買い物だったが「三種の神器」以外全部廃棄した。
シュイナードの名称は使えなくなったが、シュイナードの魂は多くの岳人に受け継がれている。共に行動したこのピッケルについては、前から書き残したいと思っていた。たまたまスマホでロストアローの記事を見た。そういえば、遥か昔に捨ててしまったローバーの重いプラブーツもロストアローの取り扱いだったと思う。
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