1年ぶり自身2回目のフルマラソンで、今回こそ笑顔で余裕のサブ4達成と意気込んでおりましたが…とんでもない失敗で大撃沈レースとなってしまいましたorz。
以下、その顛末を日記に書き残しておこうと思います。
(※超長文です)
【第一の罠:トイレに並んでスタートに間に合わず、まさかの『最後尾スタート』】
思い起こせば昨年の板橋Cityマラソンが自分にとっての、ロード、トレイル合わせて初めての大会だったので、右も左も分からず緊張しまくりで、「遅れてはいけない!」とすべての行動がとにかく異常に早目早目(笑)。スタート30分以上前から自分のスタートのブロックの最前列に並んでいました(笑)。しかし去年は、何も知らないからこそ遅れてはいけないと愚直にキビキビ行動したことが、今思えば良かった。
それから1年…その後トレイルの大会にも3つ出場し、今回は変にレース慣れ(←まだ2年目なのにね(笑))した気になって臨んだのがいけなかった…。
今年は早すぎないタイミングでゆっくり会場入り。ゆったりと準備をして、さーてトイレでも行っとくか!
「早くトイレを済ませすぎても、直前でまた行きたくなるかも…。スタート30分前に荷物を預けてトイレ行って、自分のスタートのブロックに並ぼう」なんてユルく考えていました。
この時の僕は、トレイルの大会とは違う、2万人近い参加者がいる都市型マラソン大会の混雑を完全になめていました。
いざトイレに並んだら、ゲッ…とんでもない長蛇の列…
しまった…もう少し早く行動を始めていれば……これ大丈夫か…??
大丈夫じゃなかった。
…はい、トイレを済ませた後、スタートまでに自分のブロックに戻ってくるのが間に合わず、大会ルールに従い、最後尾スタートとなりましたorz。
自分がトイレに並んでる時点で、バカ正直に並んでたら間に合わないと河川敷で立ちションしちゃってる人たちを多数目撃…。
また、自分と同じ最後尾スタートの憂き目に合うはずなのに、ブロックを仕切るネットを潜り抜けて割り込みスタートしちゃってる人も多数目撃。
他の参加者のチート行為を見て自分も…と、一瞬心が揺らぎましたが、
「トレイルランナーの端くれとして、山のみならず、街を走る際もマナーと大会ルールは遵守しなければならないのだ!」
と自分に言い聞かせ、誇りを胸に(?)最後尾スタートを受け入れて走り出すことにしました。
スタートラインの約1km後方(!)の最後尾からゆっくり走り出し、ようやく自分がスタートを切ったのが16分後。ここで改めて、最後尾スタートの過酷な状況を思い知りました。
前の集団がとにかく遅い。
自分も他人の事をどうこう言えるようなレベルにない鈍足ランナーですが、最後尾付近のブロックの人たちは、恐らく初マラソンでとにかく完走することが目標といった人たちが多いのかと思います。前にいる数千人の人が、大体キロ7分から7分半くらいのペースで流れています。そして、ゆっくりかつ詰まっているので、全然抜けない。
こ、これはマズイ…。
レースのプランとして、最初の5kmくらいはうまく流れないのでウォームアップとして割り切り、キロ5分30-40秒で入れればOK、その後5〜25kmまでキロ5分10-15秒で巡行して貯金を作り、30km以降は10分以上貯金が出来ているはずなので、多少失速してタイムの貯金を切り崩しながらでも、危なげなくサブ4いけるはず、なーんて考えていたのですが……スタート直後で早くもプラン通りの展開が厳しいことを知りました。
とにかく前に、自分が想定したペースで走れるあたりに出なくてはいけません。
周りのランナーに迷惑にならないよう気を付けながらも、空いているスペースを見てスイマセン、スイマセンと前に行き、どんどん抜いていきます…が、やっぱり走りづらい!
全然進めない…ペースはキロ5分40秒を維持するのがやっと…。
それも、周囲のランナーを常に気にかけながら、急加速/減速を繰り返し隙間を抜いていくような、超効率の悪い走り。想定ペースよりゆっくりだけどこんな走り方…42km持たないぞ…??
でもまだ希望は捨てていない。
「さすがに5km過ぎたらマシになるだろう。」
「いくらなんでも10km過ぎたら、あらかた抜いて想定ペースで走れるよね…ガマンガマン!」
しかし…
中間地点での折り返しまでずっとこの状況でした……orz。
何千人抜いたことやら…抜いても抜いても想定ペースで走れず、21km折り返しでぴったり2時間!
一応去年よりだいぶ走力は上がったはずなのに……初マラソンだった去年より中間地点で7分も遅い…orz。
しかし、折り返しあたりでだいぶ流れがスムーズになってきました。そしてまだ足は残っている…30km付近まで少しでも貯金を作ろう…!
しかしここから、第二の罠が襲い掛かるのであった。
【第二の罠:物凄い向かい風】
折り返して同じ道を、今度は荒川を上流方向に辿ります。時刻は11時を過ぎて、大会名物(?)の強風が吹き始めました…!
今回は思いっきり向かい風!
ここから少しでもタイムの貯金を作りたいのに、全然前に進まない…!
風がある場合は、近くの大きい人に風避けになって貰うという戦術(笑)があるらしいが…周囲を見渡せば…
やっぱり「自分が一番大きな人」だ…
(※自分は184cmある)
ただ、河川敷の堤防の上であの強風では、誰がどこにいても状況は変わらないだろう。
風に押し返され、ついにキロ6分というラップを作り始める。頑張って走っているのに貯金が作れず、遂に借金生活開始!?
やはり前半の超非効率な走りを強いられたことで脚力を無駄に消耗したらしく、想定より早く28km辺りからさらなる減速が始まる。
呼吸も平気、体力的にもまだまだな気がするのだが…脚が…脚だけが終わってしまった…!
エイドでの給水で減速したら、暫くペースが戻せなくなるような体たらく。
くっそー‼
目標達成は万事休す。完全な失敗レースだ。
でも、最後まで捨てたくはない…!
今回は前回のようにいろいろな所を攣ってはいない。脚は終わってしまったが、どんなに遅くても、一切歩かず立ち止まらずゴールまで行くことを心に誓う。
そしてゴール。
4時間16分。
大撃沈でしたorz。
スタート前にやらかしてしまった失敗のツケを返せないまま無駄に脚力を消耗し、練習で出来ていた想定ペースでの走りが出来ないまま失速、レースが終わってしまいましたorz。
でもこれだけ悪い条件でも、終盤一切歩かなかった事で、前回より8分縮めました。そこだけは成長を感じました(苦笑)。
■レース後…
目標達成には及ばず、祝杯とはいかないけど、レースのため暫く断酒していたので、今日から解禁!ということで、会場脇の屋台村で一杯引っかけてから帰ることにしました(笑)。
で、屋台で生ビールを買おうと並んでいると、近くに何かヤマレコで見覚えのある方が…。
思いきって声を掛けさせて頂いたら、やっぱり!いつもフォローさせて頂いているkuutarouさんでした!
kuutarouさんも初参加された板橋Cityマラソンの混雑と強風に苦戦されながら走り切られたとのこと。強風で帽子が飛ばされ、回収に戻ったとは…本当に凄い向かい風でしたね…。お疲れさまでした。
健闘を讃えあい、今後のレースの事などをお話しました。
短い時間でしたが、実際にお会いしてお話し出来て本当に良かったです。来月のハーフマラソンも頑張って下さい!
■レースを振り返って
慢心から、大会当日の、会場入りからスタート直前の過ごし方という部分で大失敗してしまった今回のレース。
スタートに間に合わない場合の最後尾スタートとの仕打ちは、板橋Cityのような、参加人数の割にコースが広くない大会では本当に致命的に厳しいです。
ただ、悔しくも、良い勉強になったとも思います。
僕と同じ境遇に立たされて、トイレに並ばず「立ちション」というマナー違反をして間に合わせたり、「割り込みスタート」といったルール違反を行って最後尾スタートを回避したランナーを沢山見ました。
そういったランナーを殊更に叩くつもりはありません。僕も失敗した側だし、一瞬心が揺らぐくらい焦ったし。
でも自分がそうしなかったのは…トレイルランナーのプライドです(笑)
自然の中で過酷なことをやるスポーツであるトレイルラン、山業界では新参者であるトレイルランナー。自然に負荷を掛けないように…同じ山を共有する方々に危険を及ぼさないように…とにかくマナーを、ルールを遵守することが求められる自分が、いつもと違うフィールドにいるからといって、マナーや大会のルールを軽視して良い訳がない!
それと、スタート直前の過ごし方で良いレースの入り方が出来るのも実力の内で、今回の僕のように、慢心から地雷を踏んでしまうのは僕の実力の無さかな、と。
そこでズル(マナー・ルール違反)をしてペナルティを回避し、その失敗が無かったことにして、仮に数値上の目標を達成出来たとして……それって本質的な目標達成って言えるの?
もし上手くいっても、自分の中でしこりというか、モヤモヤした物の残るレースとなったでしょう。
それで今回はスタート前のミスのペナルティを甘んじて受け入れ、厳しいレースに挑みました。ホントに厳しかったです(苦笑)。
もし、もっと土台の走力が有れば…豊富なレース経験が有れば…、状況をひっくり返したり、それなりに「上手くレースをまとる」といった事が出来るのかもしれませんが……自分にはまだそんな実力は有りません。
強い向かい風の中で失速し想定ペースが出せなかったように、多少環境が悪くても安定して実力を発揮出来る、そんな段階に自分はありません。
結局は、自分のミスで招いたスタートでの悪条件を最後までひっくり返せませでした。
ただ、21kmの折り返しまでで去年より7分遅かったのに、最終的には8分縮めた。最悪の前半の展開で無駄に脚力を消耗し、完全に脚が終わってしまった後でも、今年は止まらなかったし、歩かなかった。僅かだけど成長も見られました。
今回は、
『レース自体は失敗したが、プライドは守った大会』(←何のこっちゃ?)
として、僕の歴史に記憶される大会でした。
でもやはり……ランニング1年生だった去年より2年目の今の方が間違いなく走力がアップしているはずなのに、それを充分発揮出来ず終わってしまったレースが、……悔しく!もどかしい‼
来シーズンも、板橋Cityかは分かりませんが、一回はフルマラソンを走ろうと思います。
でも、マラソンシーズンは終わり、雪山はやらずトレランがメインの自分にとって、いよいよ本格的な山シーズンの始まりです!
マラソンの事は一端置いておいて、来週からは山に復帰します。
登りたい山が、出てみたいトレイルレースが沢山有ります!
トレランを楽しみながら真剣に取り組んで行けば、それは来シーズンのマラソンに繋がって行くと思います。
また山に行っては、珍道中のようなレコを上げていくと思いますが、よろしくお願いします!
Nao3180でした。
Naoさん、こんばんは。(はじめまして)
私も、昨年の板橋マラソンで、初めてマラソンに挑戦しました。42kmを走りきるというのは、とてもきつかったので、今年は出場してませんが...。
スタート後の混雑・混乱は記憶にあります。しかも、今年は風がつよかったんですね。悪条件のなか、それでも完走されたのはよかったです。
これから、山は、花咲くいい季節になりますので、Naoさんのトレイルのレコ、期待しています。
>sat4さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
sat4さんも去年板橋Cityを走られたのですね。
去年も少し風がありましたが、強風という程でなく、気持ち良かった位に記憶していますが、今年の風は酷かったです
板橋Cityマラソン、ほんとに大変でしたが、今は終わってホッとしています。
正月に1回山に登っただけで、年明けから山をセーブしてマラソンの練習を行っていたので、
今はとにかく山に行きたい気持ちで一杯です(笑)
少し出遅れた感じがしますが、これから春の山を一杯楽しんでいきます!
sat4さんのレコもよく拝見させて頂いておりますが、いろいろな山域で、意外なコース設定でトレランやハイキングを楽しまれていて、とても勉強になります。
sat4さんのレコも楽しみにしていますね!
Nao3180さん、はじめまして。
私も板橋CITYマラソンに出場しましたよ♪
確かに折り返しからの向かい風はキツかったですね…後半はペースを維持するのでいっぱいいっぱいでした。
Nao3180さんのいう通り、スタート位置で割り込みする輩がたくさんいましたね…目の前に割り込まれた際はさすがにイラッとしましたが、心拍数を上げないようにがんばって平静に努めてました。
そんな中、トレイルランナーのプライドをもたれてマナーやルールを守られててとても立派だと思います。
いよいよトレイルランシーズンの始まりですね!お互い山やレースをたのしましょう。またのレコ楽しみにしてます♪
>sunlightさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
折り返してからの強い向かい風、ほんとキツかったですね。
sunlightさんもお疲れ様でした!
割り込みスタートは良くないですよね…
混乱を助長し危険だし、何よりきちんと並んで待っていた人に対してフェアじゃないですよね
割り込みされた側はイラっとして当然だと思います。
今回は自分のミスによりレースの入り方で大失敗していましましたが、恥ずかしい立ち振る舞いだけはしないようにと心に誓いました。
僕もよく奥武蔵にトレランにし行くので、sunlightさんのレコをいつも拝見させて頂いております。
sunlightさんのレコも楽しみにしてますね!
Nao さん こんにちわ。
板橋シティお疲れ様でした。
熟読させて頂きました。
ランナーのPRIDEは大変立派と思います。
しかしこれだけ大型な大会であの狭いコースを最後尾から走られたのは、気温、強風に加えて、大きな障害になってしまいましたね。
それでも後半の進化は十分自信にされるべきと思いますよ。進化していると思います。
おっしゃるようにレースはスタートラインに立つまでの色々な準備がしっかり整い、更に環境も味方して、やっとこ結果に結びつくものと思います。
特にフルマラソンは難しく、その結果が顕著にタイムに影響するように思います。
ましかし、これでまた良い経験が出来ましたよね。次に向けてお互い頑張りましょう!
>kuutarouさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
今回2回目にして、フルマラソンの難しさを痛感しました。
まあ、「今回の難しさ」のうち、自然現象である暑さや強風はどうしようもなくとも、
それ以外の大部分が僕の甘さが招いたアホみたいな失敗が原因なのですが。
でも、スタートラインに立つまでの準備で、下手な失敗をしないことも実力のうちなのかな、と思います。
今回はいい勉強をさせてもらいました。
今週からは心機一転、山で自分を鍛え直します!
kuutarouさんもハーフマラソンにトレイルレースに、今後も予定が一杯だと思いますが、怪我には気を付けて楽しんできてください!
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