(注:超長い、つまらないボヤキです。)
まさに、初心を忘れていました。
「俺は一体、青梅に何をしに行っていたのか?」
そう自分を問い詰めたくなるような酷い内容だった。
4月2日の、青梅高水山トレイルレース30km。
トレイルレース自身4戦目にして初の、関門突破できずDNF(途中失格)。
あと3分…制限時間に間に合わず…。
「例年10人位は関門に間に合わず失格になる云々」みたいな情報が大会HPにあったように記憶しているが…あと少しで榎峠に間に合わず失格になっていた参加者が、自分以外に100〜150人位は居たように見えたが…今回は荒れたレースだったのか?
でも今はそんな事はどうでも良い。
無事関門を突発し完走した人はそれ以上に居るのだから。
全力を尽くして完走できなかったなら、それはそれで頑張った、良い経験になったと言えると思う。
しかし今回は、完全に自分の精神的な弱さ、甘えから頑張り所の判断を誤り、全力を出し切る以前で終わってしまった。
本当に、本当に情けない。
スタート直後に急階段の登りというコースで、自分よりレベルの高いランナーのスタートダッシュについていける自信はないので、真ん中よりやや後ろの位置からスタート。これ自体は身の丈に合った判断だと思った。
しかし、実際にレースがスタートすると、シングルトラックの登りの度に物凄い大渋滞が発生し巻き込まれた。ハイキングか?というくらいのペースダウンが繰り返され、いたずらに時間が過ぎる。少しずつでも前に出ていかなければ厳しい、が、混雑が酷くなかなか前に出ることが難しい。
だか、平坦な所や、登りでもやや幅のある部分等々、コース中に「抜きどころ」は無くは無かった。何故そこで積極的に抜いていかなかったのか??
実際、自分よりずっと後方からスタートしたはずなのに、僅かな抜きどころで果敢に攻めて前へ前へと走り去っていく勇者が何人もいた。
さらに、実は序盤で既に、「このペースで行ったら関門突破が危ないのでは?」という感覚が自分の中にも有ったのだ。なのに何故自分は序盤から攻めていかなかったのか?
体調が万全では無かった。(板橋Cityマラソンの後、疲労からかまた風邪をひいてしまい、喉の炎症がなかなかおさまらなくて…。だか、出場を決意しスタートラインに立った時点で、これは言い訳にならないのだが。)
そして3ヶ月ぶりの山。山での練習が出来ていないので、30kmという距離も今の自分にはなかなかの長丁場だと警戒した。
以上の調整不足から、本来序盤こそ攻めていかなくては間に合わなかったはずなのに、もう一段階自分の中のギアを入れペースアップする事を渋り、「後でキツくなりそうだから今は体力を温存しておこう」という弱気な判断に『甘えて』しまったのだ。
「完走率は悪くない『関門アウトは例年10人位』の大会での、今の自分のおおよその位置、周りにこんなに同じようなランナー居るし、大丈夫だろう。」
さらに、公称30kmと言っているが、実際コースは24km位しかないという噂。
ヤバイとは口に出しつつも、こんな大量の関門アウトなんて発生しないでしょ?
何の根拠も無い、集団心理というか場の空気に飲まれ、都合の良い解釈、そうして、「まだ序盤だかこのままでは関門突破出来ないかも」という自分の感覚を信じて「キツくても攻めていく」という決断を下すことを『放棄』してしまったのだ。
あまつさえ、攻める事は諦めているくせに、今は体力の温存と賢く判断していると思い込む事で、自分の心の中にくすぶる小さな危機感、焦りを封殺する始末。
結果、本当にヤバイぞと本格的に焦り出した時は時既に遅し。
3分オーバー。始めての関門アウトでDNF。
最初に危機感を抱いた時に、何故自分の感覚を信じて、積極的に攻めていかなかったんた…!
今の自分の走力、コンディションでも、後3分は充分切ることが出来たはすだ…!
だって、榎峠に辿り着いた時点で自分は、まだまだ、全然、疲れていなかったんだから…orz。
榎峠でしばし呆然とした。
タイムでも、完走出来る出来ないとかの問題じゃない。今までもレースに出た中で、こんなに自分が情けないと思ったことはなかった。
自分にとってトレランは、結局は山の楽しみ方のいちスタイルであって、早ければ良いというだけの物ではないと思っている。自分は、レース至上主義、タイム至上主義ではない。
じゃあなぜレースに参加しているのか??
もっとレベルアップしたい!トレイルランナーとしての能力が上がれば、それだけ色んな山へ、色んなプランで…可能性を広げられるからだ。
仲間も師もいなく全て独学でやってきた自分が、いつものソロのトレランとは違う経験、学びを得るための、トレーニングの場として大会に参加しに来たんだろう!?
周りのランナーと競い、時に引っ張って貰いながら、ソロの山行では遭難のリスクがあるから出来ない「自分の全力の走り」をする為に来たんだろ!?
でもいつの間にか、全力を尽くす事よりも、まるでお祭りのごとくレースに参加すること自体を楽しんで満足してしまい、気持ちが弛みきっていた……完全に初心を忘れていた。
失格となった榎峠からスタート地点に戻る際、レースを続けている折り返しのランナーが戻ってきた。
トップクラスの選手達の速いこと!
脚が終わってしまったのか?つりそうなのか?苦悶の表情を浮かべながらも立ち止まらず走り続ける人。
派手に転倒したが、すぐ起き上がり、何事もなかったかのようにレースを継続する人も。
みんな、みんなカッコイイ。
それに引き換え、自分は何をちんたら走っていたのだ。自分もあのランナー達のようにありたかったのに…。
全力を尽くす前に、自分に甘え周囲の状況に流され、攻める事なく自分からレースを捨ててしまうなんて。
完走できなかった事よりも、レースに臨む自分の態度、姿勢が許せない。
鈍足でも失敗ばかりでも、いつも自分なりのベストは尽くしてきたはずなのに、なんで今回の自分はこんなに弛んでいたんだ。
本当に、一体俺は何をしに青梅に来ていたんだ???
今後はこんな情けないレースは金輪際無しにしたいです。
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今回は山行記録にするほどの内容でもないけど、「大会出てきましたし無事生きてます」の報告に日記にしました…。
…しょうもないボヤキの長文で、読んで頂いた方、すいませんでした。
生まれ変わりたいNao3180でした。