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さて、行動編です。
今回は計画時の思考と立案、結果について覚書。
前半計画に対して先行で動けたことが気持的、時間的にかなりの余裕を生んでくれたと思っています。
水編で掲載した標高図を再掲しますが、「新宮山彦ぐるーぷ」さんのこの標高図に山行に必要なほとんどの情報を書き込んで計画との実行の差分を確認しながら進みました。
◼︎地図中の表記
オレンジの太帯が宿泊計画地
オレンジ細帯が「できればここまで行きたい」
赤字が到着予定時刻
ピンクの丸が水場
鉛筆で採水計画
リタイヤ時のために一部エスケープルートの所要時間とバスの時刻も記載。
青字は下山後に記入した、実際の到着時刻と使ったお金。
もちろん平面図(山と高原地図)、コンパスも持参。でも平面図開いたのは雨の停滞中だけでした。
◼︎◼︎◼︎計画◼︎◼︎◼︎
・これまでのいろいろ山行から、概ね休憩込みでヤマレコ コースタイムの0.8掛けで行けるはず。
・行程日程が今までになく長いことから、0.9掛けに休憩時間を足して計画した。
・初日はほぼ登りなので、初日の計画を数パターン持っておき、初日泊地で計画を補正する。
4/30 吉野駅-小笹宿
・他者の過去ログ等から小笹まで行けるとは考えていたが、吉野発が8:30ごろになる為、二蔵宿の到着時間によってパターン分け。水の計画にも反映
二蔵宿通過時刻
14:00より前→小笹宿まで。行動水のみ補給。
15:00→洞辻小屋まで。食事用の水も補給。
16:00→五番関まで。食事用の水も補給。
5/1 小笹宿-楊子宿
・2日目も、1日目の泊地によってパターン。
1日目 小笹→楊子宿まで
1日目 洞辻か五番関→弥山小屋、到着時刻によって楊子宿。
が、弥山小屋予約してないので極力テント泊避けて楊子宿で雨を凌ぎたかった。けど、楊子宿満員の可能性もあった。その際は宿周辺でテント張る予定だった。
5/2楊子宿-持経宿
・雨予報だったため、小屋で雨をやり過ごしてから行程短く持経まで。
・前日弥山でも朝から持経まで歩く予定だった。
5/3持経宿-玉置神社
・この日はこれ一択。
遅くなっても玉置神社まで辿り着く。玉置神社の御朱印が欲しかったのと、売店でうどんを食べて食料補給したかったので、それを基準にスタート。辿り着けない場合は途中で下山だった。メシも水も無くなるので。
5/4玉置神社-熊野本宮大社
前日が計画通りなら這ってでも下山。
前日が計画通り行かなかったらエスケープしてバスでゴールしてたかな。
◼︎◼︎◼︎結果と総括◼︎◼︎◼︎
4/30 小笹宿まで
初日二蔵宿到着がまさかの12:30という早駆け😅行動終了17:30はいずれのゴールにせよ想定通り。
行動時間9:00(休憩込み)
5/1 楊子宿まで
初日小笹まで来れたため余裕を持って楊子宿へ。この日も15:10行動終了で、休憩込み0.8掛けペース。前日小笹に泊られたほとんどの人は釈迦の危険箇所を越えて深仙まで行かれたようで、宿泊は5名でゆったりでした。
行動時間10:00
5/2 持経宿まで
1日目2日目はこの日の為にあったと言っても過言ではない雨のロング停滞日。ここまでのスピードと雨雲レーダーから、11:30出発19:00着で実行。あわよくば日没前着、とも思って急いでみたがそんなに甘くは無かった。
行動時間8:00
5/3 玉置神社まで
余裕はなかったが、目的は両方達成。
行動時間11:00
5/4熊野本宮まで
最後に寝坊😅それでも14:30にゴール。
下山と思って気楽に構えてると思いの外しんどいし長い。今回の山行で一番気持ち折れた最終日。
行動時間9:00
結果的に、当初想定通りの休憩込み0.8掛けペースで歩き切れました。計画では1日の行動時間が10~13時間になっていましたが実際にそんな長時間行動できたかは謎だし、栄養も足りず多分失速してた。実績からも元気に歩き続けるには1日10時間ぐらいに抑え、食事も3時間おきくらいで摂りたいところです。
あんまり考察無いけど、今後の山行の参考に。
って、ダジャレ締めですか😅
ただ、行程の断面図は平面図よりすごく役に立つし、コンパクトに収まる。地理院のHPから作成できるので、今後ロングルートのペース配分考える時は活用したい。
次回その他の装備とパッキングについてまとめて終わりにしたいと思います。
そう言えば、楊子宿は雨が降ると土間が池のようになるので、雨予報の際は靴は大きめの石の上か寝床に上げておくのが無難です。と、サラッと重要情報😊
こんばんは。当連載を楽しく拝見しておりました。写真の行程断面図を見てぶったまげました。凄いですね。このようなのを提供してくれるサイトがあるのですね。
関東からは奈良は遠いのですが、機会があれば一部でも歩いてみたいです。
コメントありがとうございます!
楽しんで頂けたようで書き甲斐あります!
そうなんです、断面図がこの先の行程イメージがつきやすく助かりました。細かいアップダウンまでは表現されていないのと、少し情報は古そうなので、使用する場合は自身でアップデート必要そうです。
また、道迷いのリスクについても、予めポイントをチェックしておいて平面図と照らし合わせたりと工夫は必要ですね。
関東からだと、夜行バスもしくは新幹線でアクセスでしょうか。いつかの参考になれば幸いです😊
私は臆病なので、ほとんどのコースを下見しました。(大阪在住だからできることです)
玉置〜熊野本宮だけがぶっつけ本番でしたので、
まさに
「下山と思って気楽に構えてると思いの外しんどいし長い。」
大普賢岳とか釈迦ヶ岳とか終わった後で、あの地味なキツさ。一番しんどかったです。
でも、やはり奥駈道には惹かれます
こんばんは。コメントありがとうございます!
大阪からでも、各山それなりにアクセス悪いと思いますので下見も大変だったのではないでしょうか。
しんどかったけど、また行く機会があったら行くかと問われれば、きっと「YES!」と答えると思います。
それくらい、このトレイルは魅力的だと思います‼️
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