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この冬も、八ヶ岳では、赤岳、阿弥陀での救助や遭難の記事は何度かでましたが、今朝は、天狗岳での遭難の記事です。
天狗岳は、”山で死んではいけない”の本で、過去5年程度のデータ(写真)を見ると、東天狗では、夏は滑落によるケガ/死亡、落石、病死がありますが、冬の遭難のデータはないので、さほど冬のリスクは高くないと思い私もこの冬登りました。
地元、茅野市の50才前の方で、3/2(金)から1泊2日で単独で入山し、3/3(土)に午前中に山小屋を出発し連絡が取れなくなった。そして昨日4/25に、小海町地籍の2200m地点雪上斜面で遺体の一部が雪にでているのを県警ヘリが発見、とのことです。
小海地籍ということは、尾根から見て諏訪側ではなく佐久側ですね。登山者ではなくヘリが発見ということは、登山道からは外れた場所なのでしょう。佐久側に滑落か? 3/3(土)、東天狗岳のレコは5件ほどありますが、天気は快晴、気温は高め、風は弱めだったようです。天候は悪くなさそう。天気がよい状況で、中山峠−東天狗間で佐久側に滑落したとは思えない。
さらにWebで記事を探すと、山小屋の帰りの送迎時間に現れなかったとあります。送迎があるということは、山小屋は黒百合ヒュッテではなく夏沢鉱泉ですね。ということは、夏沢峠から根石岳を通り東天狗岳というルートでしょう。
根石岳から東天狗岳のルートはヤマレコでも何度かみましたが、東側がガケ、雪庇が張り出し、東天狗直下にはナイフリッジもあり、危険とのコメントをよく見ました。このエリアで滑落したのか...
この冬、ヤマレコでも遭難された方がいるようですし、滑落しかけた方はそこそこいるようです。ヤマレコの記録は読んでいて楽しいですし、実際自分も山を登るととても楽しいのですが、8月に横岳で旧友を亡くし、八ヶ岳でのこのような遭難の新聞記事を読むたび、山では楽しさと危険が紙一重に存在することを実感します。単独で楽しく冬山を歩く私のそばにも、多分危険が常に寄り添い機会をうかがっていると感じます。
遭難したご本人の無念のみならず残されたご家族の悲しみはとても深いことでしょう。ご本人の冥福とご家族が立ち直ることを祈念するばかりです。
こんばんわ はじめまして
遭難の記事あまりみていませんでした。自分は一月あたまと二月半ばあたりにいきましたが雪の量も難易度も全然違いました。
そんなに難しくないルートとして取り上げられていますが本当に気をつけなければと思いました。
ヤマレコをみて勘違いしないように身長にいきたいですね
残雪期も気をつけて楽しみたいと思います。
ちょっと自信がついた頃が一番危ないのでしょうね...
危険な所をクリアする達成感、むやみにパウダーを狙うとかよりも、素朴に山と触れ合い、感じあいたいものです...自戒をこめて。
metabo_manさん、こんにちわ、コメントありがとうございます。
この冬、根石岳−東天狗岳は2度ほど歩かれたのですね。確かに、状況によって難易度は全然違いますね。このコースは歩いてませんが、私も冬山歩いていて、そうだなと思います。
皆さんのレコ見ていると、どのレコも楽しそうで、私もどこでも楽しく歩けそうな感覚にとらわれるのですが、私も勘違いしないよう慎重に行きたいと思います。また、状況によって難易度も変わるので、状況を見極め危険を冒さずに行きたいと思います。
残雪期も楽しく、でも、慎重に行きましょう!!
Waldkirchさんも、コメントありがとうございます。
”ちょっと自信がついた頃が一番危ない”、
おー、自分もそうかもしれない。この1年、夏と冬、八ヶ岳はそこそこ回り、そこそこ自信がつき、次はもうちょい行ってやろうと思っている自分が見えます。
”危険な所をクリアする達成感”、
たしかに、この気持ちも若干ありますね。危険の定義は人によりかなり変わりそうですが、チャレンジングな心を持って山を登っていると、このような気持ちは大なり小なりでて、抑えきれないかもしれません。
でも、常に危険を5感で感じ取り、常にワーストケースを想定し、無理/やばい/危険と感じる臆病な自分の心から警告がでたら、無理せず従い撤退するよう心がけたいと思います。また、そのようなポイントで無理なく撤退できるようなルートを取りたいと思います。(リスクあるルートは基本はピストン、周回とるなら危険ポイントは撤退容易な前半に)
はじめまして
気になっていたんです。
3月3日~4日と夏沢鉱泉に泊まりました。
小屋のオーナーのお知り合いの方だそうです。
送迎時間に戻らず、とても心配しておられ、
3日はずっと、無線で警察と連絡を取られていました。
翌日は、唐沢の分岐で救助隊を乗せた夏沢鉱泉の車に遭遇しました。残念です。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
stefanoさん、はじめまして。
3月3日、夏沢鉱泉から、箕冠山、根石岳に行かれ、そのエリアは午後はガスがでたのですね。
当日の東天狗岳のレコの写真をよく見ると、東天狗岳そのものは快晴ではあったが、12時以降は雲が上がってき、13時には箕冠山、根石岳方面は雲で隠れている写真がありました。
たとえば、午前に東天狗岳に上ったときは快晴だったが、帰りにガスに遭遇し視界不良で歩く方向がずれ、根石岳までの雪庇を踏み抜き佐久側に滑落したのかもしれません。帰りに遭遇すると撤退もできない。単なる推測ですが。私の旧友も横岳でガスにまかれ道を間違えたのが滑落死の原因と私は考えています。視界を奪われるガスは怖い。
オーナーとの知り合いということは、そこそこ山に慣れた方なのでしょう。もし、上記推測が当たっているとすると、行きはよいよい帰りは怖いパターン。慣れたベテランですら罠に落ちる、山は怖い。
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