先日、穂高に行った時に違和感を覚えたことがありました。それも2回。正直今まであまり経験したことがなかったので思わず書きました。
1回目・・・新穂高から槍平
のんびり歩いていると途中で単独の年配の方にかなりのスピードで追い抜かれました。どこまで行くのか聞いたところ南岳との事。私は「同じですね。槍平からがしんどいので私は体力温存でゆっくり行きます」と言って別れましたが、内心、「大丈夫かな?」と思っていました。そうしたら案の定、槍平の手前で追いついてしまいその方はすでにバテバテでした。私は「槍平小屋でゆっくり休憩したほうがいいですよ」と言うと、なんとその人は「連れて行ってください」と言うのです。私は思わず「はぁ??」。見ず知らずの他人に連れて行ってと頼む神経がまったく理解できず、あきれてしまいました。一人で行けないのならば単独で山に来るべきではないし、人に頼む前にUターンして帰るべきなのです。ペース配分を間違えているということは下調べを全くしていないということ。聞くと道も知らないそうです。
ちなみにこの方、けっこう根性があり、だいぶ遅れてですがなんとか南岳に上がってきていました。
2回目・・・白出沢の下り
朝から南岳〜穂高岳山荘を縦走し、午後1時ごろから下りはじめましたが、テントを背負っているので荷物が重く、結構疲れているうえに浮石も多いところなのでゆっくり慎重に下っていました。すると後ろからきた年配二人組のうちの一人のおっさんが「この人に付いていけ!道を知っているんだろうな!!」といきなり怒鳴りつけてきました。こちらはあっけにとられて、とりあえず「初めて通りますが・・・」というと「そんなペースだと日が暮れるぞ!」と言ってきます。あまり関わりたくないので無視していると、「この人」と呼ばれた年配のガイドさんらしき人が「この先の道はわかりますか?」と聞いてこられたので、「荷継小屋で右に行き、その先も基本右よりで下ります。最悪、明るいうちに重太郎橋を越えればあとは何とでもなりますので」というと、その方は「じゃあ大丈夫ですね」と言って先に行きました。偉そうに言っていたおっさんは黙りこくってしまいました。どうやらそのおっさんはそのガイドさんに頼りっきりで道を知らず、私とガイドさんが何を言っているかまったくわからなかったのです。さらになぜかおっさんだけハーネスをしていました。ガチャどころかカラビナひとつついておらずロープも持っていないので自身の補助用でしょう。つまりはそのガイドさんにまかせっきりで全面的に助けてもらう前提で来ているのです。
私はガイド山行は否定しないし、安全のためには悪い選択ではないと思います。しかし、一人で山に来るスキルがない以上、少なくとも他人に偉そうに注意することのできる立場にはないと考えています。
私は9割以上が単独行ですので、初めて行くコースは入念に下調べします。バリエーションに行くわけではないので、それこそヤマレコ等のネットをみれば直近のコース状況はわかりますし、迷いやすい地点等もわかります。どの地点を何時に通過、遅れた場合はどうするか、エスケープできるかどうかまで、きっちりと下調べし、頭に叩き込んできています。さらにGPSで常に現在地を把握しています。
山に入るということはこういう事だと思うのです。
正直、いままでの山行で分岐の場所やコースの状況を聞かれたり、水場の位置を聞かれたりしたことはありましたが、山でここまで他人に丸投げの人間と関わったのは初めてで驚きました。二人目のおっさんに腹が立っただけでもありますが・・・。
以上、愚痴でした(笑)。
初めまして。私が同じ立場なら、二人目のおっさんには腹が立つと思います。山でも下界でも、いい人もいればいやな人もいるもんですね・・・。
t-morikawaさん
コメントありがとうございます。
今回の人はさすがに極端すぎて驚きましたが(特に二人目)。正直、実力のある人ほど謙虚だなと思いますし、さわやかで感じのいい対応をされますよね。登山道や山小屋の共用スペースでやたら山行自慢してる人ほどちょっとアレな人が多いような気がします(笑)
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