アパラチアントレイルは時には街を通過するようになっています。
バーモント州の街をトレイルに沿って歩いていたら自転車にのった紳士が、『今夜眠るところはあるの?』と聞いてきたので、『森の中のどこかで』と答えると、
『よかったら私の家の空いてる部屋に泊まっていきなさい。洗濯も夕食も用意してあげるよ』と言ってくれました。
彼は息子と二人暮しで、実はその日は奥さんの一周忌でした。息子と二人だけ過ごすのは寂し過ぎると思っていた時に私を見かけたそうです。今まで一度もハイカーに声をかけた事はなかったそうですが、私を見て何か助けてあげたいと思ったそうです。
ニューハンプシャー州は誰もが口をそろえて言います『アパラチアントレイルのなかで一番キツくて一番美しい』
確かに毎日毎日気の遠くなる長い急な登りの連続で、ときには叫びたくなるときもありましたが、そこから見える景色は素晴らしく、半泣きで登り続けたことも一瞬で忘れられます。下りもかなり急で足がとどかず、お尻で滑り降りたり、両手、両足に加えお尻を使っていたのでズボンに穴があきました。
アパラチアントレイルの中で一番のお気に入りの州はと聞かれたら、ニューハンプシャーと答えます。でも再びアパラチアントレイルスルーハイクに挑戦したいかときかれたら、いいえと答えます(笑)
他のトレイルなら挑戦してみたいです。
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