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日本の山岳界に計り知れない功績を残した『藤木九三(くぞう)氏』の有名な詩2篇について臨書してみました。
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まず、藤木九三氏その人ですが、1887年（明治20年）9月30日、京都府福知山市に生まれ、1970年（昭和45年）12月11日に82歳で惜しまれて他界しています。日本で初めてのロッククライミングを目的としたクラブであるRCC（ロック・クライミング・クラブ）の創設者のひとりです。RCCにはあの加藤文太郎も所属していて、文太郎から見てあこがれの師だったことが想像されます。六甲山の岩場を芦屋ロックガーデンと命名したり、登山以外では、甲子園球場のアルプススタンドの命名者であったり、能筆家で随筆や詩などもたくさん残しています。ここに紹介する詩2篇は、山屋なら、しびれまくると思います。てか、登山と書道とをボクが勝手にクロスオーバーさせて喜んでるだけですが・・・
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藤木九三氏のレリーフが芦屋川高座ノ滝横に設置されていて、藤木祭はこの地で、藤木九三氏の誕生日にあたる9月30日前後の日曜日に今でも毎年開催されています。2023年は10月1日（日）に、日本山岳会関西支部、大阪府山岳連盟、兵庫県山岳連盟の３団体が主催となって第31回目が開催されました。その第20回では、藤木氏の詩が背中に描かれた記念Ｔシャツが配られました。
ザイルがせがみ
ピッケルが泣きだした
雪線恋しと泣きだした
岩と雪とのふるさとの
夏は氷河の岸近
エーデルワイスの花が咲く
アルペン恋しと泣きだした
（写真左）記念Ｔシャツの背中
（写真右）ボクの臨書
（続く）
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