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駐車場→宝珠山→大蛇山→野須張(ここで一泊予定)
久ぶりの登山と総重量20キロのザックのせいかすぐに汗が噴出す。上着をザックの上にくくりつける。熊に人間がいますよ〜と知らせるための金(手作り、錆びた単管に錆びた細い棒)を鳴らしながら(何メートル置きに設置されている)進む。登山道中央には大量の糞がしてある。しかもまだ乾いていない。これを見るたんびに金を鳴らす手にも力が入り、回数も増える(スーパー連打になる)
そんな事をしながら3時15分宝珠山頂上に到着!二人の子を連れた夫婦がいたので通り過ぎる。お父さんと目が合ったが、なぜかお互い無言でスー。子供が狂ったように金をならしてる。それを強制的にきかされながら大蛇山をめざす。雪がちらほら現れはじめる。道はアップダウンを繰り返し容赦なく俺の体力を奪い去っていく、そして上りになった時ついに足が止まる。バテた、完全に。アクエリアスで喝をいれ、2,3分休む。そしてゆっくり歩き出す。
やっぱりつらい・・・・。いつまでたってもセカンドウィンドが吹いてこない(体が慣れない、通称第二の風!)ゆっくりゆっくり、一歩一歩、一足一足、残雪でおおいにスっころび、もぐり、進む。勿論、金もならしながら(俺ビビってます)。そしてまだまだと思っていたが大蛇山頂上に到着する事が出来た。4時ちょうど。お地蔵さんに挨拶し隣に設置してある金を勢い良く鳴らす。時間がないのですぐに出発。ほんとはここで終わりにしたかった、しかし無職(最近)、貯金ゼロ、独身34歳男の意地だけが最終目的地”野須張”を目指す。
倒木で迂回、道がわからず戻ったり、ビールを冷やすための雪を採取したり、靴の中に雪が入ったりといろいろな障害を乗り越え今日の宿地を目指した。
ザックにくくり付けたテントが枝に引っかかり、後方に引っ張られる仕打ちにも何度も耐え、ひたすら前に前に突き進んだ。
そして4時45分ついに野須張頂上に着いたー!!
ザックを下ろし景色を一通り眺める。自分の体からは蒸気が噴出していた。
吐く息も白かった。よーしテント設営だー、よーしビールだー!
つづく。
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