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前回完走者を除く合格者が105名おり、当選した59名が選考会に進みました。
こういう結果もあるかと思ってはいましたが、いざ起こると呆然としてしまいます。気持ちの整理が必要だったので、つらつらとTJARについて思っていたことを書きます。
僕がTJARを知ったのはTJAR2016なので、そんなに古参のファンだったわけではありません。2016の放送にはいろいろな衝撃を受けました。男澤さんの力走。岩崎さんの執念。あと一歩だった竹内さんの姿。胃がやられた紺野さんを励ます朽見さんの優しさ。そこから復活する紺野さんの強さ。望月さんの強さと速さと大らかさ。他にも書ききれない。その後の大会はいつもフォローしていました。
僕はもともと文系オタクで、運動はかなり苦手な方でした。中学生のときの持久走では遅くてからかわれていたほどです。大人になってジョギングするようになり、山に行き始めてから身体を動かすことの楽しさを知りました。初めて白馬岳でアルプスに登り、どこまでも続くように見える稜線を歩き続けられたらどんなに楽しいだろうかと思ったのを覚えています。
そこから少しずつ、長く遠くに、そのために速く歩けるようになろうとしました。TJAR戦士はその頃の僕には憧れの存在で、今の自分にはとても無理だけどいつかあんな風になれたらと思っていました。
「いつか」と思っていたのが変わったのは2年前。きっかけはクローン病の発症でした。クローン病は腸を中心とした消化管に慢性的な炎症を起こす指定難病で、発症時には激しい腹痛と下痢が続いて5kgほど体重が落ちました。検査を受けて診断され治療を開始したとき、可能性としては今後だんだん症状が進行して食事の摂取が難しくなるかもしれませんでした。
急に事態の方がやってきて、それまでの普通が不確かになることが自分の身に起こったのでした。「いつか」がいつまでもあるわけではないと気づいたので、それまでなあなあにしておいた諸々のことを今やらなければと思いました。(なお、その後症状は安定して経過していますのでこのままであることを祈るばかりです)
そこからは少し真剣に物事に取り組むようになって走るのも以前より頑張りました。とはいえ自分が大したことのない能力であることは、大会に出ればすぐに分かります。怪我もしたしいい結果が出ないことも多かったですが、それでもこの先にTJARがあると思っていたから頑張れました。TJARに使えそうなものを探して、使えると思ったらすぐ手に入れました。TJARのことは、年中考えていました。TJARは、僕の人生の大きな目標でした。
それだけに抽選で落ちるというのは、本当に悲しく、泣いてしまいます。書いていてようやく泣けました。
これほど人気の大会になり、運営も難しいだろうなと思います。そこに一切の不満はありません。他の落選した方も、同じような想いをもってエントリーしていたと思うので、ただただ無念だったろうなと共感するばかりです。本大会には、どこかで応援に駆けつけようと思います。
ビブをつけて走ることはできなくなりましたが、幸い、山は誰にでも開かれています。一人だと途中で逃げ出してしまうかもしれませんが、本大会と時期をズラして個人的なチャレンジとしてやってみようと思います。もちろん、2年後も目指します。まだまだ弱いので、もっと鍛えておきたいですね。
応援のコメントをくださっていた皆様、ありがとうございました。また今日から頑張ります。
TJARへの思い伝わりました。
あの土井さんでも選考会落ちたくらいですから2年後目指し頑張ってください。
応援しています。
ありがとうございます。
速さ以外にも色々な山の力を試されるからこそTJARは特別ですね。頑張って2年でさらに強くなります😂
ありがとうございます。
実行委員会の皆さんは本当に難しい運営だろうなと思います。
落ちた人は自分たちで何か始めるのもTJARの精神かもしれないなー、と思っています。実際、昨年には色々な派生レースもありましたしね。僕も自分の挑戦を頑張りたいと思います。
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