傷の処置がまずくて外科を受診する羽目になった。当たったのは若い医師だったが珍しく経口の抗生剤(飲み薬)を薦めないと思ってその旨を単刀直入に尋ねると、「(局部的な外傷には)最近になって効かないことが分かってきたので使わない」「そう説明してもなお希望する患者には処方している」と言う。
こういう医者の言うことなら参考にすべきと思えるので、常識的な内容との重複を厭わず会話の内容を整理してここに記しておく。
1.まず洗う。水道水が良い。スポーツドリンク等はNG.
2.口で血を吸うとどうしても口内の雑菌が傷口から侵入する。
3.よって傷の周囲を押して血を絞り出す。
4.再度、洗う。これを何回か繰り返す。
5.刺し傷の様な深い傷に湿潤療法のキズパワーパッドの類を貼ってはいけない※。(擦り傷のような浅い外傷には適切に使えば治癒が早い)傷口を保護する普通の絆創膏が良い。傷から少し浮かせて貼る。
6.繰り返し洗う。洗ったら(洗わなくとも血を吸収したら)絆創膏を取り換える。
7.傷口がふさがった後は細菌vs白血球の戦いになるので、それまでに何度も洗って白血球(の増援部隊)を支援する。
7’.傷薬を塗布してしまったら石鹸を使ってしっかり洗い落とすこと。さもないと傷薬の基剤のワセリンが邪魔をして細菌を洗い流せない。
8.尚、破傷風であれば手遅れ=命がなかった(受診が3日半経過後であった)、と警告された。
※J&Jのホームページにも深い刺し傷には使わないようにと注意書きがある。
今回、手を着いて刺さった対象を確認しなかった。10cmくらいの草叢の陰で周囲の地形から岩や木の根ではなく、ガラスの破片が落ちていた可能性が高い。
山に持って行くべき物;
a.水道水を入れた小瓶を飲料用とは別に携行
b.湿潤療法タイプと通常の救急絆創膏と両方を携行
以下は個人の見解;
c.無添加の除菌ウェットティッシュ(エタノール80%が理想)を携行
d.止む無く口で吸わざるを得ない場合もあると思う。その場合は除菌ティッシュで傷口の周り、唇の当たった所を拭く。
以上参考になれば幸いだが、その前に手袋をして未然に怪我を防ぎましょう!
私もコケそうになって反射的に手を付いたら石があり、それほど角ばった感じはなくきれそうになかったのですが、実際には7針も縫うでかく深い切り傷を負ってしまい、手持ちの応急セットでは止血できず、止血のために右手を高く上げていたら右腕が血まみれになってました
この時は土曜日でしかも県外の山に出向いた時で、休日でもやっている医者など全く分からなかったので(そもそも医者がどこにあるのか全く分からなかった)、山から下りて近くの人にやっていそうな医者(病院)を聞いて車で向かいました。ケガして3時間半くらい経過していたので出血は止まっていましたが、傷口をグリグリと洗浄されたことと掌にぶっ刺された局部麻酔の注射が痛かったこと!
怪我をしたのが右手の平だったので、抜糸されるまでの約10日は不便な生活でした。傷口周囲の感覚麻痺が完治するまで数か月かかりました。お互い、怪我には気を付けましょう。
コメントを有難うございます。
読むだけで痛さが伝わって来ます。大変な思いをされましたね。
私の傷は小さかったことと愚かにもパワーパッドを貼ったので自身が驚くほど早く出血は止まりましたが、殺菌と合わせて止血の手段を用意しておかないと片手落ちでした。
包帯や三角巾を携行すべしと言われますが機会があれば件の医師に止血についてもアドバイスを求めてみます。無いことを願いますが・・・。
傷口をグリグリとは残酷に思えますが、殺菌はそこまで徹底する必要がある、と受け止めねばなりませんね。
いただいた内容を含めて救急セット見直しは必須として、怪我を防ぐ事が何より重要ですね。負傷してしまうと私のような軽傷でも右手が強ばって未だにトレッキングポールを使えません。
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