これはワーグナーの初期のオペラで、ワーグナー初心者でも観やすいオペラとして知られています。序曲「さまよえるオランダ人」も有名で、ここの中ででてくるさまざまなメロディー「動機と言われている」がオペラの中で、何度も出てきて、登場人物や、情景を暗示してくれます。時間も2時間半程度の長さではあるのですが、なにせ3幕をぶっ通しで演奏されるため、途中の休憩がありません。
ストーリは悪魔の呪いによって、永遠に海をさまようオランダ人船長。呪いをとくためには、7年に1度だけ許される上陸の機会に、[永遠の愛」を誓う乙女に合わなければなりません。ノルウェー船船長の娘ゼンタは、子供のころからこの「さまよえるオランダ人」の歌を聞かされ、いつか自分がこのオランダ人船長を救済するのが宿命だと思うようになります。そして、その時がまさに来る事になります。ゼンタとオランダ人は結婚を誓うが、ゼンタにはかつてエリックという恋人がいた事をしり、オランダ人は絶望し、出航してしまう。ゼンタは永遠の愛の誓いの証として、崖から身を投じる。それによって、オランダ人は呪いから救われる。ワーグナーの歌劇でよく言われる、乙女の自己犠牲と救済がこのオペラのテーマです。
ワーグナーらしい大編成のオーケストラと、圧倒的な声量が必要な歌い手さん。そして、総勢80名近くいるのではないかと思う合唱団(二期会、藤原歌劇団、新国立劇場の合唱団)。舞台は、船のへさきをイメージしていて、海や波、幽霊船などが映像で背景に表れてきます。オランダ人を演じた青山貴さん、ノルウェー船長ダーラント妻屋秀和さん、ゼンタ橋爪ゆかさん、エリック福井敬さんが素晴らしい歌を聞かせてくれました。3幕のノルウェー船水夫の合唱や女性、オランダ船水夫の総勢80名の合唱は圧巻!!ゼンタが身を投げるまでの怒涛の進行と、橋爪さんの熱唱は感動もので、涙がチョチョビレてしまいました。終演後のカーテンコールは盛大な拍手でした。
今回もオペラで熱くなりました。月いちは感動ものを経験するのは良いもんですね 。
こんばんは
ワグナーは関西ではほとんど公演がありません。
なので、生は観たことがありません。
しかし、合唱団すごいですね。
二期会などが歌うと迫力ありそうですね。
最近は山より文化ですね。
豊かな時間を過ごせるのはいいですね。
山ですごす時間も豊かですが。
生演奏の素敵な時間が伝わってきました。
tanosikuさん
こんにちは この所、マラソンのためにプレッシャーばかりかかっていたので、お山に行く事が出来ませんでした。これって両立は難しいですね。
その中で、音楽は心の栄養になりました。ワーグナーオペラの迫力は半端ないですよ。
そろそろ、泊まりのお山に行きたいです。テントを背負って、夕日や日の出を見て、縦走して・・・ 音楽とはまた別世界の感動ものですね。ちょっと贅沢でしょうか。
しかし、tanosikuさんの「さまよい」具合も半端ないですね
コメントありがとうございました。
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