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今回の演出は勅使川原三郎さんで、バレエの専門家なのだそうです。そのためかバレエがず〜っとエグザイルのパフォーマーのように、ピッタリしたタイツ姿で踊られます。それが憧憬や役柄の心を表しているようです。舞台装置は大小の金属光沢のリングだけ。これが上から降りてきたり、回転したり、奥行きを表したりします。リングは色々な意味に用いられているのでしょう。フリーメイソンの目かとも思われます。
魔笛は台詞は歌わず、言葉として述べるのですが、日本語で分かりやすい。今回は美しいダンサーが述べられていました。激しい踊りの後も、抑揚をおさえて落ち着いた声で。なので、歌手の方は歌に専念できる。良いのか悪いのかは分からないが。
何より笑いを誘ったのが、3人の童や、教団のキャストが真っ白な被り物を全身を覆っていて、コミカルな動きになっている事でした。ムーア人も同じです。
歌手はというと、全くすばらしい。タミーノの金山さんは、フォークトさんのように軽やかに甘い声だし、パミーナの幸田さんはいつものクリアーで美しい声を聴けたし、パパゲーノの宮本さんはひとり自由奔放に演技ししっかりした声を響かせているし、パパゲーナの老婆から18歳に変身するシーンは、スタイルも加味して美しすぎてパパパと歌うし、夜の女王高橋さんの超絶技巧の声はこれを聞きに来たようなものだし、侍女3名、童3名の歌も素敵でした。
・・・と言うことで、演出の賛否は色々あるでしょうが、生ではストーリを真面目に考える事も無いので、頻繁に見ない自分としてはとても感動しました。
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