三重県山岳連盟主催の「山登りベーシック塾」で遭難体験談を語って欲しいとの要請がありました。「三重岳連」といえば遭難し瀕死の私を発見救助して頂いた命の恩人です、謹んでお受けし10月24日(木)会場である鈴鹿市文化会館へ行って参りました。
「山登りベーシック塾」とは登山の基本的な技術や知識、心構えなどを岳連の
ベテランの講師の方々が教えて下さる公開講座で最も受講の必要があるような人間が語ってる場合か?と自分に突っ込みを入れながらも「何を話そう?どう話そう?」と悩んでいるうちに当日が来てしまいました。
かなり時間に余裕を持って出発しましたが途中渋滞に巻き込まれ到着したのは開始20分前、会場には既にたくさんの方が来られており緊張感が全身を包みます、講師のIさんに段取り教えていただき本番開始です。
全部で6回コースの「ベーシック塾」は今回が最終回、そのトリを務めるのが「私の体験談」だそうです。
70〜80人の参加者を前にぶっつけの本番が始まりました・・・・・。最初は講師のIさんが概略の説明をされ途中で私が引き継いで最後にもう一度Iさんにバトンを戻して終了です。
こんなんで本当に良かったのかなぁ?と思いながらも取敢えず時間内に締め括れたこと、少なからず拍手を頂けたことで「まぁ、良しとするか」と自分を納得させましたが脱力感に支配されしばらくは放心状態でした。
終了後山岳会「朝明アルパインクラブ」の皆さんから食事に誘って頂きご馳走になりましたがそこでの反省会?がとても楽しかったです。
個性的で不思議なメンバーさんばかりなのですがとっても楽しい山岳会です。
遠いところから応援に駆けつけてくれたmultifloraさん、小まめに情報をいただいた くにやんさん、ryujiさん、的確なアドバイスをいただいたmomochanさん。コメントくださったgoriraさん、朝明アルパインクラブの皆さま、ありがとうございました。
そして最後までご静聴いただいた受講生の皆様に感謝いたします。
ユーコンさん
おつかれさまでした。自分だけしか話せない体験ですから話をしたことには大きな意義があると思います。これを機会に縁が広がり、ますます広くて深く人と繋がって行けるのではないかと思います。
その縁大切に繋がると良いですね。地域の山岳会には優れた登山愛好者がたくさん居ると思います。
お疲れさまでした。
こうやって体験談を多くの人前で話しをしたことで、
ちょっと区切りが出来たのではないですか?
後日談で感動したなどの話を耳にしました。
ライブで聞きたかったですわ〜。ホントに残念。
また個人授業お願いします。
yoneyamaさんコメントありがとうございます。
このような機会があるたび「山岳遭難顛末記」を読み返し、資料に目を通したり「山と渓谷8月号」を読んだりしているうちに忘れていた情景や曖昧だった事などが思い出されて新事実が発覚したりします。
おっしゃるように参加されたすべての方々とご縁があったので生還できたのだと思います。
これからも「縁」を大切にして行きたいものです。
ryujiさん ありがとうございます!
おっしゃる通りで一区切りついた感があります。
これまで経験したことないイベントの連続で時として自分を見失うこともしばしばありました。いつまでも遭難ネタにしがみついていてはいかんと思い無理やり避けたりしましたがそう簡単に離れられませんでした。物事には頃合というものがあります。私自身も遭難ネタから離れるタイミングが近いと思います。
それでも ご依頼があればすぐに参上し語り部として役目を全うしますのでこれからもよろしくです!(^^)!
yuconさん お疲れさまでした
この講演で一区切り・・・私もそう思います
もう遭難ネタはyuconさんの記憶の引き出しにそっとしまってください
そして これからももっともっと山行を楽しんでくださいね
もちろん 安全登山でね
multifloraさん ありがとうございます。
そっとしまってはおけないです、山の事故が無くならない限りは要請があれば何処へでも行きますし何時間でもお話します。
自分が役に立つ限りはね・・・
この一連の事故から背を向けずに山と向き合ってきたyuconさんは確実に何か変わっていきましたね、何か発見があったのではないか?何が変わったのか?そんな質問をしたかったのですがyuconさんが延々と話すんで“捜索費用はいくらか?”と、どうでもいい質問をしてしまいました。
遭難事故については誰にでもありえることなので事故ってしまったことについては仕方がないとして、それについては悪行を見直す程度の事しかできませんよね。
それよりも、実は、その後のyuconさんの生活が素晴らしいのではないかと思います。
事故をきっかけに山を辞めなかったことについては正解だったと今ではyuconさんも思えるようになったのではないでしょうか。
本当にありがとうございました。
※山行記録の方にコメントしていましたが削除して日記があったのでこちらに編集してコピペさせていただきました。
編集前と内容は違いますが、こうして無事に社会復帰されて頑張っていらっしゃるので、私の「山に登らないほうがいい」というコメントの趣旨については私も今さら話す気にもなりません、それについては謝罪とyuconさんの昨今の山行に対し敬意を表します。
どこかでお会いすることがありましたら、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
早くに日記を拝見していたのですが、いろいろ考えているうちに遅いコメントになってしまいました
楽しむために歩く山で危険から身を守ること、その意識を持ち続けるのは歩く側の責任ですね。
多くの事例から自分が活用できるノウハウを蓄積するのはそれぞれの選択ですが、yuconさんの活動が多くの方の選択の機会を提供するのは間違いないことです。
できることとできないこと、判断を間違えないように楽しみましょう
goriraさん ありがとうございます。
(わたしもコピーしておきます)
せっかくご質問いただいたのに時間が無くて申し訳なかったです。プライベートメッセージに回答して送信しますのでご参考にしていただければと思います。
以前「山に登らないほうが・・・」とコメントをいただいたので覚えてます(笑) 妻に「こんなこと書く奴がおる!」て言ったら「その人の言う通りや!」と一蹴されました(笑・泣)。そのあとプロフィールを拝見すると住所も実名も公開しておられて「エライ気合の入ったお兄さんやなぁ」と感心しました。(先程見たら非公開になっていましたが)
私もネット内の方々で叩かれまくった経験がありますが一貫して全部スルーしています(結構しんどいですが)。「顛末記」の冒頭に「ご批判は甘んじて受け入れます」と宣言してしまったので何も言えなくなってしまったのも理由の一つです
でも、やはり人間“気合い”です。
今後ともよろしくお願いいたします
OH! monsieur
大勢の方を目の前にして夢中でお話しましたが「伝わったかな?」と未だに心配です。「この人みたいには なりたくないな」と思われるだけでも結構です、少しでも考えていただければ、少しでも事故が減少すればいいのです。
だって本当に悲惨なんです、生きて還ってこれだけ悲惨で、死んだらもっと悲惨です。「生還」と「無言の帰宅」の間にはとてつもなく大きな差があります。
「生きている事」がどんなに素晴しく幸せな事か・・・以前お話を伺いましたがmonsieurさんもそう感じられたご経験があると思います。
毎日一生懸命働いて週末のひと時を「山」で過ごす。時には気の合う仲間と賑やかに、時には独り静かに・・・・・こんなに素晴しく心癒され心を震わされることは今の自分には「山登り」しかありません。「なぜ山へ?」と聞かれれば私ならそう答えます。
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