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いわゆる霊感と呼ばれる類は全くない私の実体験談です。
渓流釣りに行って沢で焚き火野営するか、それとも山でのんびり泊まろうか?迷ったのち、天気も良さそうなので山へ行く事にしたある週末の事。その山は昔から地域に親しまれており、地元民なら誰もが一度は登った事がある、いわゆる郷土の山。
唯一の心配材料は、誰も居ない山に1人で泊まる夜の恐怖…ではなく、登山口に一晩以上駐車するクルマだった。前の日記で少し触れた冬の戸隠奥社参道かまくらキャンプ時でも同様の心配があったのだが、実は隣県からやって来きては車上荒らしを繰り返す輩が出没していたのだ。何事ものんびりしている信州はシゴトしやすい土地であるらしく、戸隠からこの山の登山口にかけて通っているラインでも被害が報告されていた。
登山靴を忘れてしまい、得意のドライビングシューズで登る。まぁよくある事で別に問題はない。
新緑が美しい登山だった。私にとっても、春のマラソンモードから山モードへ切り替える時期でもあった。その春も100キロ超の大会や、高低差1000mを超える野辺山などもこなしているので、体力的にはこのままトランスジャパンアルプスレースに出れるくらいに仕上がっている(当時はプレ大会。出場資格は参加メンバーに認められた者、参加費1,000円)が、重荷を背負う事にも体を慣らして行かねばならない。と言う事でビールを大量に持って荷を重くした。
スタートが遅かったので山頂へ到達する頃には人もまばら。
そして誰も居なくなった。そのタイミングを見計らって南峰の神社前にテントを張る。
もう誰も来ないだろう。これよりこの山は私が貸切った。
壮大な夕焼けを眺めながらビールを飲みつつ、時々デジタルカメラで写真も撮る。と言っても、当時使っていたデジカメは発売当初に諭吉さん8人も放出して手に入れた35万画素カメラ。しかも記録媒体は2メガ容量と激しく時代を感じる…
夕日が空を染めてゆく
明日の朝も日はまた昇る
おれがここにいるかぎり
おれがそこにいようといまいと
ほろ酔い気分で歌うのは得意の浜田省吾。いや、決して怖さを紛らわせるために大声で歌ったワケではない。
それがどんなに音痴だろうが、大声でシャウトしようが、誰も聴いてないから恥ずかしさは微塵もない。誰も聴いているはずがない。そうだろ…?
山奥の源流で焚き火野営も悪くなかったかも知れないが、今日は山に来て正解だ。どうせ岩魚は釣れず、得意の地球釣りまくってショボーンしていただろうしな…
今回は新しい試みとして、チタンのコッヘルで焼き肉が実用出来るかも試した。バチンバチンと素材が跳ねまくるチタンで強引に焼いた極上牛カルビ&極太ウインナーを夕食とした。チタン製コッヘルで焼き物をやったのはこれが最初で最後になった。
やがてサムくて目が覚めた。どうやら、いつの間にかテントに入ってまどろんでいたらしい。そうか、6月初頭のヒクイナ(1917)はまだこんなに寒かったのか。
テントごと神社の社の中へ移動する。
境内に飾ってある天狗の仮面のようなモノが不気味と言えば不気味だが、外よりは多少は暖かいはず。
寝袋にくるまって、眠れずにガタガタ震えている。どのくらい、そうしていただろうか。
すると何やら音が聞こえてきた。
(゜-゜;)おいおい…。
ったく、音を聞かせるのは私の方なんだよ?音痴だけどね。
などと言う余裕は1ミリもない。
この体の震えは寒さなのか、怖さなのか…
もはや私に出来ることは天狗様に祈る事だけ…
そして。(((*´-`))ヒィィィィイイィ!!出たんです。
夜中に奥のやしろにテントごと移動
初めてチタンで焼いた焼き肉(ご飯はアルミコッヘルで炊いている)
昨晩の真夜中、奥日光にて13Bさんを
見かけたような感じですけど😁
あの姿は〜〜😨
え?(((゜-゜;))😨
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