0705火曜
体力的にやや心配だったがとりあえず家を出た。
曇り・雨予報だがいまのところもっている
笹子トンネルを越えると晴れていた。ありがたい。
日野春駅より穴山駅の方が20号に近いし、多少は甲州道中の雰囲気も味わいたかったので穴山駅から歩き始めることにした。
このあたりは旧甲州道中と20号がぴったり重なっている。
Googleみても国道に出る道はよくわからなかった。
丘を越えて20号甲州街道にでるのかとおもったが、JR自体が岩の上を走っていた
七里岩ってのが20号甲州街道の北にあって、JRはその上？なわけ
まず穴山駅が北に出口があり、線路を越えるのが一苦労。
少し先に行き、背丈ほどの狭いトンネルをくぐると県道挟んで竹林に怪しい細い道。
Googleでみたうねうねのすれ違えない車道だろうと検討つけて行く。
しばらく行くと自動車の騒音が聞こえ、眼下に田んぼ。
先に多分高速？
細い簡易舗装をうねうね下ると川沿いに田んぼの中の道に出て先に甲州街道がみえた。
入り口にもなんの表示もない。
こりゃ地元のヒトしかわからないな。
西に歩く。
ローソンの前にバス停？ネット百名山ではなかったが、山地図にはある韮崎市バス。
バスは二分前！に行った。トイレに行かなければ…
まっ、スピノザの云う、神の必然ってやつだ。歩きませう。
穴山橋で 駅かららしき道が合流していた。
我慢して直進すれば簡単だった。
あとはとりあえず甲州街道を西へ
途中スーパーがあった。
ありがたく、揚げ物惣菜とビールを外のベンチで頂く。
かって鳳凰の帰り道御座石鉱泉から歩いて出てきたバス停を通り過ぎる。
あのときしこたま飲んだセブンは立ち寄らない。
台が原あたりから雨が降り始める、ゲイトウッドケイプかぶる。
……こいつ、いまいち前がチンチクリンなんだよな。
ポンチョの方がはるかにいい。
どんどん激しくなり、ローソンのトイレで雨具のズボンもはいた。
ついでに、食べ物やらビールを買う。
結局翌日も終始ズボンは雨具だった。
寄り道しては買い物…荷が増える。
問題は白須交差点から。
そもそも交差点地味。押しボタンだし…
白須からがまたわからん。ま、しんぱいせず真っ直ぐくればいいんだけど。結果論。
一時間ちょい雨にうたれて現地駐車場にいたる。
合計五時間だからやはり20キロメートルくらいだろう。
キャンプ場はやってない。事務所兼売店のひさしの下にビビィしいて、濡れた靴やら靴下やら広げる。
面倒なので火は使わない。
蚊が多いのでシートゥサミットの網かぶってビールのんで買ってきたもの食べてねる。
火は使わない。酒飲みは横着なものだ。
甲斐駒ヶ岳登山というより、渓谷遊びの市営駐車場らしく広く トイレもきれい
キャンプ場はついでっぽく小さくぼろい 。と思ったら、奥にあるのが本体らしかったが、何れにしろやってないようだった。
なんだか豪華キャンピングカーが入ってきたり、どこからか帰る団体が車に乗ったりしてうるさい。
ただだからね。
前を歩いてきた、でかい総合アウトドア施設と温泉があった。
そこを利用してここでカーキャンプで安くあげるようだ。
俺には無縁な衆生だ。
明日晴れてくれよ
160706神に祝福された日
夜中12時くらいまでキャンピングカーがトイレまで歩くのが面倒らしく動き回り、何人かはこちらを見物にくるし、だれかオイラの寝ているビビィの写真を撮っている。
ヘリウムビビィが珍しいらしい。
起こされ、よく眠れない。横着せずにもっと奥に入って寝れば良かった。
明るくなったのは4時くらいか。
雨は霧のように、止んだように、まとわりつく。
トイレに行って支度をしだすと登山者の数台車が入ってきた。
5時にもなると皆さん即出発。さすがにベテランらしく早い。
軽装の人々に追い抜かされる面倒をさけて直後に出発。
もたもたしていた男女グループは日向山なのか？
先に出ていったが追い越さなかった。黒戸尾根ではないようだ。
多分泊まりらしいソロのおじさん1人追い越した。
往復日帰りのOMM12？ザックに純正ショルダーボトル、タンクトップ、短パンのバリバリのトレラン1人は七丈小屋手前ですれ違い。早い。
あと二人は多分テントの若者。
トレラン軽装二人はずいぶん上ですれ違いだから、日帰りかは不明。
頂上の1人は北沢か七丈かは不明。
全部でそんなものだ。
驚くほど少ない。
８月なら一日何千人もの列で登山道が遠くからもわかるのに…
で、つまり、黒戸尾根を越えていくのは俺1人。
話をもどす。
多少雨と木の葉からか細かいしずくが常時降り注ぐ。
昨日の疲れより、夜中ねむれなかったせいで気力がわかない。
よほど引き換えそうか悩んだ。
2時間半の横手からの分岐までは行ってみよう。
道はよくふまれている。
わきにも所々野宿できそうな空き地がある。昔からの休憩場所かもしれない。
汗がひどい。すぐに血中糖度不足の感覚がやってきた。早すぎる。昨日からも朝飯も食べてないからか。
途中、不動明王の空き地でおにぎりを食べて野菜ジュースのんで少し目を瞑った。
このままだと筋肉がふるえだす。
いやな感じ。
酒止めなきゃ死ぬな……
なぜか咳はでないし、昨日もビールだけなので気持ち悪くもない。
ただ疲れている。眠い。気力がわかない。
分岐に出たら、なぜか2時間しかたっていない。早い？おかしい…が、少し気は楽になった。
なんとか岩も古い水場への道もはわからなかった、が時間は無い。
まぁ、ダメそうなら七丈小屋でシェルターを張ればいい。
渓谷入り口で七丈小屋は昨日から今日歯医者で留守だと置き紙が二ヶ所ほどあった。
第二小屋は無料ということか…
分岐を過ぎるとカヤト混じりのゆるい道がつづく。 このあとも上に行くほど石碑の類いが増える。××霊神、○○不動…要は信者のお墓的モニュメントだろう…宗教心より未練がましさを感じる。
道端でガスを使っている男性が突然声をかけてきて驚いた。
この上からナイフリッジだというので杖をしまった。
いろいろ教えてくれるのでありがたく聞いていたが、実は全て活字の情報らしい。まぁありがたいことにかわりはない…
このあたりから雨はあがり、雲と晴れの繰り返しになる。
山地図の危険印は何事もない広く高度感もないかなり幅広い、鎖さえある痩せ尾根。全く危険はない。
なんだかなぁー、と思ったが以後手応えのある鎖場がいくつもあった。
危険印をつけるならこのあといくらもある。
ここは酔ってないかぎり問題ない。
トリ天狗は広い。十分泊まれる。
五丈小屋のあと場所はかなり下る。表示さえなく取り壊されヘリ用の荷がいくつかあった。
ここからまだ少し下ると小さな建物跡がある。ここが小屋跡か別のお堂でもあったのか不明。
ここから登り返す。
鎖や梯子が増え始める。
岩や鎖と樹林を繰り返し、七丈小屋直下でOMM バリバリ氏とすれ違う。「上はガスガスでした、晴れるといいですねー」
小屋は登山道にへばりつくようなプレハブ。
まだ六時間半。
自分独り。水は蛇口からでる。水質調査の表示がある。
朝から痛む左の首を洗い抗菌剤塗る。すれたのが雨で化膿したかと思っていたが、仙水小屋の鏡でみると虫さされだ。不思議と痒くなくただ痛い。
ベンチに濡れた靴、ダイソーの靴下、中敷きを広げ15分寝る。暑い。
なんとこの間に靴も靴下も乾いてしまった。トレラン靴メッシュアッパーはすごい。
ダイソー靴下もすごい。
テン場は２ヶ所。どちらも良い。
テントは２張り。
ここからは、思ったより長かった。
上の方は燕岳ではないが、なかなか面白い岩があり退屈しない。
仙水からのルートのようにザレザレより余程楽しい。
頂上は快晴だった。
ほぼ360度のみはらし。
数え上げれば数十のかって踏んだピークが見える。
しかも、自分以外に１人いただけだ。
おとーさんはあれこれ撮影している。
俺は疲れた。
祠の横でしばし横になる。
実にいい気分だ。
このまんま死んでもいいや。
下りはかっての経験から楽勝と思っていたが、案外に手間取った。
足に来ているのだろう。
結局仙水小屋には17時には着くと思っていたが、18時近くになった。
ここのテン場は２度目だ。とてもいい雰囲気だ。
小屋は完全予約でやや愛想がないが、テントにはしんせつだ。
今時500円だし、なにより水が冷たくうまい。
ここだけは、ビールでなくウイスキー持参で水割りを飲むべきだ。
下はうるさいし混むので、泊まる気がしない。
テン場は１人。しかも遅いのでルートを聞かれた。
話すと、昔はみんなそうだったみたいなことを言われた。
まぁ、そうだろうな。
こちらはあまりに人がいないのでバスが何かトラブって不通なのかと聞いたら笑われた。
ゲイトウゥドケイプ(320ｸﾞﾗﾑ、6角形のモノポールシェルター)を張って、ヘリウムビビィの中にエアマット・オゾンを敷いて設置した。
まわりは薄暗くなっている。
水割りと、簡単な飯で早々に寝た。
とにもかくにも、久々に満足だった。
┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉┉
翌日は素直に北沢峠から帰ることにした。
早川尾根や高遠まで歩き抜くのは又別の機会に……
峠には、いつの間にか２つのバスの小屋が建っていた。
始発まで施錠されて、昔のようにベンチで寝転がって始発待ちすることはできない。
バスからは70リットルザックから15くらいのトレランザックまで色とりどりの登山客が多数降りてきた。
自分の32リットルは、マットもついていないから小屋泊まりに見えるだろう。
ということは、彼らの中の小さいザックにもテント縦走がいるかもしれないということだろうか？
……我が国にはまだまだウルトラライトは根付いていないな。
ま、余計なお世話だ。
わずかなお仲間と仲良く帰途についた。
以上
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20160705黒戸尾根・装備リスト
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・持ち物総合計約9キロ
(パックウェイト＋ヒップスター,杖ナイフ含む＋ビール、パンや買い食い残)
▲食べなかった・使わなかったもの
△使用したが不要又は軽量代替え品で良かったもの
◆使用しなかったが必要だろうもの
◎活躍
無印・使用
×不用。
BONw基本宿泊重量【1530】
�．押璽肇Ε奪疋吋ぅ�320+60
�▲悒螢Ε爛咼咼�500
�ぅ�ゾン350
�ゥ好函璽爛�ルーザー上300
・・・小計1530
��△OMMクラッシック32ザックduo マットは交換600,
��◎ナンガudd 280シュラフ430,防水袋130
その他
・基本衣類
(行動着)
�Α�ピークシェルパンツ120
×アクシーズクイン手袋32
(軽いが弱すぎる)
◆mont-bellLW 腹巻38
◎アクシーズクイン・クナド(背中の無いウインドシャツ)50
・��日用品ジップロック303袋(◎虫網、◎抗ヒスタミン剤
◎開いた食品袋のロック小9,△ペツル82,その他細々？
×mont-bellサコッシュ38
(日用品・着替え入れザック内)
・��着替・防水袋内(◆デクセル70,ジオライン長袖上◆モモヒキ下,▲フリーライト・キャハンゲイター50,mont-bellサイクルソックス,▲ウールソックス?,◆mont-bellウィンドパンツ120,mont-bellEXダウンジャケット150)
��炊事200(△900ミリクッカーセット120
箸歯ブラシ18､自作カーボンフェルトアルコールストーブ五徳風防 60)
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・肩掛け;ゴッサマーギアー・ヒップスター
/
Sol コアナイフ,紙幣小銭入れ,サングラス,地図,携帯,カメラ,(以下は装備重量内;手袋,虫網,医薬品)
杖アルミ3段240
▲ダイバー型ナイフ200
(全体が鋼製のヘビーデューティなナイフ)
━━━━━━━━
・消耗品
;
水1770(1050ペット720エバニュ)、燃料100+容器20,食料2泊(▲米,▲飲料調味料,カップ麺,ローストポーク,△ピーナッツ,△レーズン,▲チーズ,おにぎり,カレーパン)
ウイスキー180ミリ
・・・・
＋一日目買い物(パン,ビール1700ミリ,おにぎり,イカコロッケ,鶏天)
兀狄gotuteki 山人記〜
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