『秩父市吉田町〜テテミズ山〜神流町〜御荷鉾山〜オドケ山、赤久縄山〜御荷鉾スーパー林道〜シラケ山、烏帽子山〜雨宮バス停』
前置き┉┉。
最近はすっかり忘れているが、『つなぐ山旅』と云うのを昔やっていて、その時の記録。ほぼそのままupする。
つなぐ旅とは、何のことはない、我が街埼玉県飯能から色んな方向に山や車道を遠くまで繋いでいく遊びだ。
今は、北は草津駅、西は瑞牆山、南は笹子駅…までは繋がっている。
…あと少し間の空隙を埋めれば檜枝岐や、松本、椹島あたりまでつなげれるのだが……ま、仕事やめて暇になったら続けるかなぁ〜。
旧五街道歩きもやりたいし、奥の細道も歩きたい。
もう一度四国も……
最短距離で頂上ピストンの百名山には興味は無い。
で、このときは
『秩父市吉田町〜テテミズ山〜神流町〜御荷鉾山〜御荷鉾スーパー林道〜烏帽子山〜雨宮バス停』
までの二泊三日の旅だ。
その後、雨宮〜荒船山〜軽井沢、軽井沢〜浅間隠山〜草津駅の旅もした。
まだ、ＵL化する前の重い？装備。
ニッピン・メスナーテントにメスナーザック、ワイルドストーブにサバイバルナイフ…
終止１人。
こんな旅を最近していないなぁ。
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2012,11,05西上州その１。オドケ山まで
晩秋の西上州ほど独りが似合う場所はない。
そこに世界の厄介息子(トーマス・マン曰く)が行くのだから、これ程絵になるものはない(自画自賛)
本人が言うのだから間違いない。
更に今回は、スタイル変更の試行実験でもある。
結局辿り着いたスタイルとは、人がいない山で、楽器と焚き火とナイフと酒(めし)
と、云うことらしい。
軽いに越したことはないが…軽さは、目的ではない。
山頂すら目的ではないようだ。
で、試すのがまず、ワイルドストーブのノウハウの蓄積、ウールの耐寒実力、ウクレレ持っての藪山岩稜…
ま、ペンディング事項はあるがなかなか中身の濃い山行であった。
そうそう、変な名前の山特集(テテミズ、オドケ、シラケ…考えてみればミカボ、アカグナも変ではあるが)でもあり、赤久縄山リベンジでもあり、御荷鉾スーパ林道主要部を歩きぬく旅でもあり、埼玉から下仁田をつなぐ旅でもあった。
まず、父不見テテミズ山。
なんか辛い話がありそうな…
秩父には一本早く着きすぎた。ぼちぼち掃除にかかるオジさんたちに話しかけられるが地元の人は登山者はみな両神に行くと思っているらしい。
始発バスはご同行一人。両神らしいが、この時間連絡はないはず。どこから登るのか…
予定通り小鹿野、長久保入口と乗り継ぎ歩き始める。
なんとも山ぐにらしい穏やかに澄んだ沢を、朝陽を浴びて遡って歩いていくとスクールバスに追い越され、ややしてすれ違った。
制服を着た女子中学生が二３乗っていた。
直に長久保集落に。
こんな山奥にかなりの集落だ。神流川方面からの車もちらほら来る。
いつも通り、舗装路をあえぎながら登り、杉の峠の登り口に。
武甲山はこの辺りまで上らないと見えない。地図とは違う。
今回、地図はやや不正確だとわかった。
しかし、全登山地図中最もマイナーな地区なのだから存在するだけでありがたい。
見ていて一番、想像が拡がる地域でもある。
地図通り急勾配を少し登ると峠。
道路ができるまではこんなところが道だったのかと、毎度のことだが感慨深い。
立派な祠の隣でサブザックの用意をしてテテミズ山頂往復する。約一時間。
山頂は見晴らしの無い平坦地。反対側に通じる山道の一番の高み、というくらいの風情。
すぐに引き返す。
峠に腰掛け、悪くならないか心配だった手巻き寿司と水割りを飲む。
さ、下りだ。
ひとやま越えて、神流カンナ川の生利ショウリに丁度正午。
鯉のぼりで有名な川は陽にきらめいてのどか。世に事も無し秋の空…
神流川を少し遡った万場宿の丁寧な酒屋でビールをザックにつめて、店横のとんでもない急勾配の自動車道を出発。
ここからは一度車で来たことがある。
同じ林道でも木陰の無い二車線道路はきつい。
道端でビールを補給しつつがに股で体を押し上げる。
係争中だったゴルフ場は神流町の管理になったらしい。
道々見える立派な何とかロイヤルホテルが空々しく虚しい。
ゴルフ場は山の品位を落とすだけ…外道めらが…
ややして絶対赤字の、みかぼ高原荘約一時間早く二時に着。絶景のお風呂に。
風呂400ビール450は腑に落ちない。ビールはパス。
残念ながら両神はややガスがかかっていた。
ここからみる両神ほど迫力のある姿はない。
しかも風呂に浸かって…
独り占めを欲張ったばかりに、うるさい老人登山者二人連れに話しかけられてしまった。
飽くまで腰の低い自分に自己嫌悪。
で、あがって、しばしあえぎ登り、御荷鉾スーパー林道にぶつかる。
西ミカボ山の道をパスして左に。
工事のダンプとすれ違う。また、どっか崩落したかな。
ミカボ山のとなりの出っ張りオドケ山、川崎マサオさんの本にも出てくる、かっての寂峰…今は道路際のでっぱり…寂峰には違いないか。
麓の駐車場でテン泊
ワイルドストーブ組み立て枯れ葉と枯れ枝を燃やす。
横着してテント周りの細い枝ばかりだから、火の番が忙しい。
二次燃焼はたいしたもので、ほとんど煙もなく、炭さえのこらず皆白い灰になってしまう。
しかし、燃焼効率がいいから火の持ちが悪い。
うまく燠オキを作らなくては落ち着かないな。
やはり慣れが必要だ。
てなわけで、ウクレレも忘れて、煮豚、胡瓜、ラーメン、バケットのスープ煮(なかなかいける)で夜は更けていく。ウイスキーは400ミリリットルくらいのんでしまった。
あ、気を付けることは、ストーブの火を見ながら寝て、テントの入口を閉め忘れることだ。
二日とも寒くて目を冷ました。
夜半ポツリと来たが、一瞬だったようだ。
続く。
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1105月曜
西武飯能(0508,0534*0626)西武秩父(0630*0705)バス小鹿野役所前(0710〓0810)長久保入口→父不見テテミズ山04:20生和バス停,〓約13時
0140ゆったり愛ランド
