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昨年12月中は、低温傾向が続き寒気が次から次へと入ってきて、各地のBCエリアは積雪がどんどん増加しましたが、雪崩の原因になる弱層形成はされにくかったようです。
1月に入りやや高温になる日も現れ、気温が0℃以上になるエリアでは積雪表面は溶け、その後の冷え込みにより凍結・霜の発生などで、雪崩のトリガーとなる弱層形成が起こり、その後の大量降雪は雪崩リスクの最も注意すべき現象です。
2022年2月にヤマレコ日記に下記内容の投稿をしました。
https://www.yamareco.com/modules/diary/247437-detail-260983:雪崩要注意日(特異日)
BCを実施する1週間くらい前からの気温と降雪状況をPowder Search:https://powdersearch.jp/で分析することが有用であり、連日チェックしています。
画像1はBCの聖地でわが会の山スキージャンルでは毎年のように通っている鍋倉山のスタート地点の温井の1/8までの過去3日間、画像2は過去10日間の状況です。
1/6~1/7は高温傾向で氷点下には下がらない時間帯があり、積雪は沈降・締まりが進み、表面は溶けてきたと思われ、その後の寒気の流入により、凍結・霜発生など、いわゆる弱層形成が起こり、さらに大量降雪予報のため、私は会のMLで弱層形成後の大量降雪による雪崩危険性のアラートを1/8の昼頃発信しました。
その後、ヤマレコ記録を検索していると1/8に富山県の利賀周辺エリアで2件のBC時の雪崩事例が報告されており、びっくりいたしました。
画像3は利賀エリアのPowder searchでの直近10日間の気温と降雪状況です。
この図を見ると、やはり直前に高温になり、その後の寒気の流入により弱層形成され大量降雪が雪崩の誘因・原因となったと考えられるようです。
今後2〜3日は、大量降雪・雪崩要注意ですので、十分留意して慎重な行動をいたしましょう。
なお、今後は大寒に向かって寒気の流入が繰り返えされると同時に、暖かい日も多くなり、弱層形成、雪崩危険の日が多くなると考えられます。
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