二十歳すぎまで。
北アルプスや南アルプス。
奥多摩や丹沢、さらには朝日連峰。
けっこう歩き回っていた、高いとこがへっちゃらな母。その過信によって後、大きな事故で「山」を離れることになったのですが。
母のアルバムを開くと。
確かに「山」の写真はいっぱい貼ってあるのですが槍や穂高、塩見・仙丈とか。有名な山の特徴的部分が写っている写真は一枚もなく。
「どこ、なんだ?」
「いつ、なんだ?」
っていうか。そもそも
「だれ、なんだ?」
子供の自分にとってはワケのわからない、ナゾの写真をけっこう発見します。以前にも書きましたが。例えば槍や穂高の、頂上での記憶「いっさいない」という母。「(槍の)梯子はあった」とはいいますが、どんな梯子だったのかは不明。今ついているものではなかったことだけは確かなようです。母の記憶力、笑っちゃいます。
さて。
「どこ、なんだ?」
「いつ、なんだ?」
「だれ、なんだ?」
の写真ですけど。
剥がして捨てればスペースがかなり空きますが、母としてはもう。どうでもいいようで。このまま行くつもりらしい。
「なぜ、なんだ?」
その答えは、これからの母を見つめること。母の性格と向き合って、母のたどった道を考えてみること。
そんなところにありそうです。
今となっては分からない、でも。
そのこと自身を楽しんでいる。
そんな気がします。
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