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http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014031513582231/
瀬戸内市東部の須恵器の産地跡に残る古道の再生に、地元の住民グループが取り組んでいる。生産拠点の一つだった国史跡・寒風古窯跡群(同市牛窓町長浜)から北に延びる山道約3キロ。昔の陶工が通ったとみられる道を散策ルートにし、須恵器の歴史を多くの人に体感してもらう狙いだ。
古道は、瀬戸内市長船町東須恵の美和神社までを結んでおり、参拝する陶工たちが行き交ったと推測されている。寒風古窯跡群のPRに取り組む住民グループ「寒風ボランティア協議会」が昨春、市職員から存在を教わり、散策道としての整備を思いついた。
1月11日に活動を始め、メンバーら15人が通行を妨げる途中の雑木を切ったり、草を刈り取ったりした。「痕跡を見ることができ、地図では分からない生活道に驚きと親しみを感じた」と、参加した陶芸家松川広己さん(55)=同市。
今後は同市長船町の住民とも連携し、散策マップ作りや案内板、休憩場所の整備などを検討する。同協議会の広畑周子会長(69)=同市=は「須恵器や古窯跡群に関心を寄せる人が増え、新たな地域の歴史の発見にもつながれば」と期待している。
須恵器は備前焼のルーツとされる。産地跡は、瀬戸内市東部と備前市南西部にまたがり、古墳時代後半から平安時代末期までの窯跡約130基が確認されている。寒風古窯跡群と古道は、産地跡の南部に位置している。
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