ご存じのとおり、ココヘリは私のような孤独な登山者にあってはなくてはならないデバイスです。
いったん行動不能となってあの世に行かなければならないときには、遺体の存在だけでも発見していただける端緒になる願ってもないものです。
泊まり込みが連続したり仕事が苛烈に忙しい時期、電車内で意識もうろうとなること2回、3回目は意識を失いホームで転倒して頭部を打ち大出血、若い男女の介抱を受けて病院に運ばれたようです。山でも同じこと、いつ何時、事故ばかりか身体の不調に見舞われてしまうか予測は不能です。
そのココヘリが、3月25日(月)にWEB講習「山の危機管理と自己責任」を ZOOMで行うとのことです。「様々な危険をともなう登山では、自己責任という考え方も重要です。いざという時に備えた危機管理の方法や、行動について学びます。」ということですが、まったくその通りだと思います。
安全や安心を他人任せにする意識が遊びの世界にも漂っているようです。事故が起こってから責任を追及するのではなく、その前に、山にはどのような危険が内在していて、それをいかに回避するかというようなことへの備えも必要です。そういった意味でも機会あるごと新しい知見を取り入れる必要があるのでしょう。
なお、登山における「自己責任」については国も見解を示していて、登山道整備などにメもリハリを付けているようです。基本的には「登山」という言葉を使うような山登りは、「あなた」の責任で行いなさいと言っていますが、至極当たり前のことだ、と思ったのでした。
低山であれバリエーションルートであれ、登山には危険が伴うものだという当たり前の観念が少しでもあれば、もっと慎重にならざるをえないと思うのです。
【画像】谷川岳西黒尾根(2023年)
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