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『露地農家は赤字にはならなくとも儲けは少ない。黒字部分を労働時間で割ると時給10円ほど。高齢の個人農家はタダ働き。日本の農業は年金があって成り立っている。』
雲取山を鴨沢から登って三峰神社に下りると21kmあります。
その登山道を畑と見立て、そこにキャベツを植えるとすると、キャベツ苗が52500株必要となり、畑での作業としては
耕運
土壌改良微量要素資材散布
堆肥散布
肥料散布
耕運
苗植え
防除
追肥
防除
収獲
耕運
があって、鴨沢から三峰までの21kmを11回通行することになり片道だけを計上するだけで総距離は231kmになります。この21kmの距離に40cm間隔でキャベツを52500株植え付けます。収穫は1個1個手作業ですから、歩くだけでも大変な登山に比べようもない体力を使います。
1個のキャベツがスーパーで200円で売られているとすると農家の手取り収入(儲け=所得ではない)は67.5円です。その余は流通過程での中間マージンです。以上から鴨沢から三峰までの間に植え付けたキャベツでの手取り(年収)は3,543,750円です。経費はここから差し引くと残りは、上記ブログのとおり雀の涙です。
私が山に行くときはいつも果物(リンゴが主)を持って行きます。水分の補給と糖分、ミネラル、ビタミン、食物繊維などの摂取ができますし、甘さが口にまとわりつかないのでいいです。日々の食事のあとのデザートとしても欠かすことはできません。
いつもの近所の八百屋のりんごがついに1個322円にもなってしまいました(画像1)。スーパーでは訳ありの傷物が1個が203円でした(画像2)。メルカリで訳ありとしながら岩手の農家直売の立派なりんごは1個当たり136円でした(画像3)。食品・菓子等は時勢に乗ってどんどんと値上がり又は中抜きになっていますが、野菜や果物も総じて高くはなっているとは言ってもそれは季節的、自然的要因がほとんどなので、暖かくなるまで待ってください。いずれにしても家計を預かる人は大変です。
※ 野菜一つ100円では飯は食えんです
https://www.yamareco.com/modules/diary/25396-detail-349319
をご覧になれば、最近少しばかり野菜が高いといっても、事情の一端はご理解いただけるものと思います。
規格外野菜を利益が得られなくても捨てずに、使ってもらえることを考えて欲しいというお話を拝見しました。規格外の野菜の市場への出荷はそもそも引き取ってくれませんし、直売所では出入り禁止となってしまいます。それを世の中に出したらまともに育った野菜の売り上げ減になり、農家はちっとも幸せにはなりませんね。まして収入にならないボランティア的な野菜の受け渡しなどの作業を、猫の手も借りたい農家には望むべくもありません。(援農に来てもらったら差し上げます。)
では、明日から2泊で低山に登ってきます。農家も山でリフレッシュする必要があります。
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