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山に登っていた日数は120日ほどになる。
その半分は日高山脈であった。
今ヤマレコでは、撃退法のうんちくを述べるのが盛んである。
そんなことできるかできないか、やったかやっていないか
分からない話が喧しい。
中には「柏手を打つ」とか「ストックを叩く」というのもあった。
どこで出るか分からない話に、手をかまってばかりいられない。
「ヤマレコ・ヒグマ」で検索すると、遭遇し、レコに画像を3枚載せ、動画も貼り付け、10分間その場所に居たという猛者もいた。それじゃ人と仲良くしたくなるだろうに。
それは、2010年/6月/17日〜19日のヌカビラ岳〜北戸蔦別岳〜1967峰〜ピパイロ岳往復の際の下山中の出来事だった。
支尾根の夏道分岐、この見誤りやすい場所を無事通過し、トッタの泉に出る。トッタの泉からも登山道に雪が残っているが、斜面の雪がたった今融けたというようなところで、サンカヨウが、ツバメオモトが群れて咲いている。ギョウジャニンニクも育って、春これからといういい雰囲気にある。ムラサキヤシオツツジが周囲を彩り、ミヤマエンレイソウも自己主張している。
これは絶好の撮影ポイントと、ザックを下ろし数分間、花を見定めデジカメのシャッターを押す。「もういいか。」とザックを背負おうとすると、「ブオッォー」という音が聞こえ、「ザックカバーが引っ剥がされた音ではないか。」と首を後に向ける。
「ダダダダァー」、すぐそこ、そう、本当にすぐそこ、20歩ぐらいのところからヒグマが飛び出して登山道脇の斜面を上にダッシュして行く。「なんだ、お前、熊かよ。」といった感じでヒグマを見送る。ある種爽やかな出会い?出遭い、であった。「やっぱり北海道の山だよな〜。」、そんな感情だけを持って、ほどなくニノ沢の滝に出る。
〜熊の被害のリスク低減のために〜
・ よく学習する
・ 自分が取り得る実際的な予防策・防御策を講じる
・ 最後は「覚悟」しかない
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