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日高の装備品の中には必ず「のこぎり」を入れています。のこぎりは至近距離での最後の生き残り手段としてのヒグマとの格闘用であり、ザックの外にケースとともに取り付けていています。
https://yamatabi-hanatabi.com/what-bring.html
私の登山中に出遭うヒグマへの考え方は、2009/ 7/27〜7/31に1823峰登頂を目的に、カムイエクウチカウシ山〜コイカクシュサツナイ岳を縦走した記録で書きました。以下、その記録の抜粋です。
https://yamatabi-hanatabi.com/kamueku2009-front.html
画像はその縦走の2日目に、八ノ沢カールでのテン泊しカムイエクウチカウシ山への稜線に上がろうとしたときに、登山道を塞いでいたヒグマの親子です。コンデジで写したものです。ヒグマは私には気付いておらず、警笛をピピッと鳴らし避けてもらいました。
(抜粋)
ヒグマについては、昭和45年の福岡大学生3人がカムイエクウチカウシ山・八ノ沢カールでその尊い命を失った事故がある。山菜採りに山に入りヒグマの事故に遭った件数は多いが、カムエク以降の北海道内における登山中の事故は寡聞である。熊鈴を鳴らすことの適否はともかく、登山中に実際に熊に遭った事例は少ないのではないだろうか。
しかしながら、日高の山では残雪期から夏季、稜線及びカール周辺に出没するヒグマが多く見られるのも事実である。また、伏美岳からピパイロ岳にかけて、ペテガリ岳西尾根コースの藪で猛烈な獣臭を何度も嗅いでいるが、これはヒグマが登山者の通り過ぎるのをじっと隠れて待っているのだろう。カムイエクウチカウシ山では、八ノ沢カールで毎回ヒグマを見ている。
見通しの利かない所では、大きな熊鈴を鳴らし、いったんヒグマを見つけると(距離によって)それ以上の刺激を与えないようにし、進路が妨害されているときやテント場から離れてほしいときには警笛を必要な回数にとどめて吹鳴し、その場を離れさせるようにしている。
しかし、ヒグマに過度に注意を払い、せっかくの大自然の中の登山が楽しめないということは、本末転倒と言わざるを得ない。なお、至近距離でヒグマに出遭って襲われるようなことがあったら、それは寿命と思うしかないが、かすかな生存の望みをつなぐために、お守りとしていつも鋸を持参している。
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