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画像1 縦走してきたエサオマントッタベツ岳をカムイエクウチカウシ山から見る
画像2 エサオマントッタベツ川の最初の渡渉点の様子、何度も渡渉を繰り返す
画像3 カムイエクウチカウシ山・八ノ沢カールでのヒグマの親子
2007/7/17〜21
エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウシカウシ山縦走3日目の八ノ沢カールにて↓
https://yamatabi-hanatabi.com/kamueku2007.html
ピラミッド峰との鞍部へ向かう稜線上から、カールの様子を窺う。人はいないし、ヒグマの姿も見えない。しかし、カールの雪渓周りに目をやると、カール脇の細く上部に延びた樹林帯脇にヒグマが1頭いる。カールのほとんどは雪渓に覆われていて、露出しているテント場は1か所だけで、ヒグマがテント場に来ようとすれば、ヒグマにとってはあっと言う間の距離でしかない。
例によってホイッスルを思いっきりな鳴らしながら、ピラミッド峰との鞍部まで行かないところのカールへの急な道を下っているうちにヒグマの動静を見失い、その場所を見通せなくなったが、ホイッスルを吹きながらテント場に付く。そのテント場は、過去にヒグマの事故があって慰霊碑が付けられた岩のすぐ近くという環境にあるが、このカールでテントを張るしか選択肢はない。
テント場は、砂地の極めて平坦なテント場で、その意味では快眠は約束されるであろうが、もしものことを考えると、レスキューシートを細引きを使って張って、風で音を出させるのも一つの方法かとは思ったが、テント設営時に、テントのフレームが損傷していることが分かり、フレームの位置を変えて細引きで補強したため、レスキューシートは広げなかった。ただ、このような方法で就寝中の熊除けとすることも一考かなと思うのである。
結論〜
滑落事故が多くてもみんなジャンダルムでもキレットにでも行ってしまいます。熊による事故「死」という確率は,滑落・遭難よりもずっと低いはずです。
日高に限らず熊が怖く、山に行く前からびくつくならば、それが奥多摩であっても、単純に熊が出るという山には行かないだけのことです。酉谷山界隈ではツキノワグマの親子に2回近接した距離で逢っているし、酉谷山避難小屋近くでは2回、成獣にも「すぐそこ」で出遭っています。
エサオマン〜カムエクを始めとした日高の山では、ヒグマも怖いがナイフリッジ、焼き付ける太陽、水の取れない稜線、重い縦走装備、札内川の増水などもよほど怖いです。ヒグマのリスクはそれら中の一つにしかすぎません。
出たらどうするという精神を固め、熊に遭遇した時のことを考え装備をする。精神的な安定を保つには、最低でもCAMPの「3号」の熊鈴を持ち、覚悟して山に入りましょう。
すべてのリスクの中の一つのリスクを過大に重要視するなら、どこの山も行けないことになってしまいます。そのうち社会から「熊が出るから山には行くな」と言われる時代になってしまうかもしれません。
こんばんは!
「CAMPの号のクマ鈴」は「「CAMPの”3”号のクマ鈴」が正しいのでご迷惑をお掛けしました。
この熊鈴を購入される場合、間違って山岳登山用ではない熊鈴を買ってしまうことも考えられます。後で日記でご紹介しますので、そちらをご覧いただければと思います。
https://www.yamareco.com/modules/diary/25396-detail-370776
でアップしました。
この熊鈴についての秀岳荘の説明はとても詳しく書かれています。
ぜひご覧になってください。
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