人の命のはかなさよ
2012年12月4日(火)
先週の金曜日(つまり11月30日)、かつて同僚5人が集まってとある居酒屋で飲み始
めた。ところがその内の1人の様子がいつもとは違う。しゃべり出すと止まらないことが
あるのきょうばかりはものを一切言わない。それどころか生ビールを中ジョッキで飲みほ
すとむチューハイを立て続けに飲み始める。つまみが中々出てこないのでしきりに催促す
る。そのうちようやっとフグの天ぷらが出てくるとふぐ鍋のためにだしを暖めていた土鍋
に天ぷらを漬けて食べはじめた。取り立てておかしいわけではないが、周りのも
のが注意しても一行に聞き入れようとしない。それどころか同じことを繰り返している。
とにかく一人だけの世界に浸っているようで、食べることに無性になっている。他にも
通常とは思えないような光景が見られ、今日はこれ以上飲んだり食べたりしない方がいい
のではないかということでタクシーを呼んで帰ってもらうことにした。会を始めてわずか
30分位のことだった。一人で果たして無事に帰られるのか心配であったが、タクシーの
運転手さんに尋ねると大丈夫ですとの返事だったらしい。その後は残った4人で2〜3時
間ばかり飲んで解散した。
ところがその翌々日(12月2日)のことである。かつての同僚であるが、普段つきあ
いのないBさんから電話があり、何事があったのかとよくよく尋ねてみるとな、なんと一
昨日共に飲みかけていたAさんが亡くなったとのことでびっくり。
聞けば息子さんが一人住まいのAさん宅へ昨夕(12月1日)訪れてみると亡くなってい
たとのこと。それで近所のBさんに連絡し、Bさんが私のところへ連絡したとのこと。
おそらく亡くなったのは我々と飲んで帰ってのことであると推測できるが、まさか
亡くなるとは同席した仲間は誰一人とて思ってもいなかったと思われるが…。
それにしても人間の命もはかないものである。年が年(80歳)なので、ひどく悲しん
でもいないが、ぴんぴんころりでいい死に方をしたのではないかとの声も聞こえた。
自分もいつの間にか死んでいたというような死に方をものだ。
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