山なび　G-16　Ⅲ　を使って

2014年03月30日 11:40つぶやきレビュー（精密機器）全体に公開

山なびG-16　Ⅲ　を使って

　山なび（ナビ）とはカーナビに対する言葉で主に登山者を対象としたナビで、国土地理

院の2.5万分の１の地形図が組み込まれている（あるいは組み込む）ことが最低条件で

ある。ガーミンなどの外国製を除いて国内で開発・販売されているものは、アーストレッ

キングナビとも呼ばれ、アイケイコーポレーションがサポートしている山なびG-16と

ムーブオンのヤマナビ２（NVG-M2)　の2機種ではなかろうか。もっともSONYのNV-U37

も地形図をダウンロードすれば山なびとして使えるが、現在製造中止となっている。

　ムーブオンのヤマナビ２は3.5インチのモニターで電子コンパスが付いているが地形図

ソフトは別売で東日本版と西日本版があるようだ。

　私が現在使用しているものはSONYのNV-U37　２台　と　山なびG-16　Ⅲ（G-16を

2度にわたりバージョンアップしたもの）の１台。

　ヤマナビ２については使ったことがないのでコメント出来ないが、以下SONYとG-16

に関して感想を少しばかり述べてみたい。

SONYについて

まず作りがしっかりしていて多少重いものの安定感がある。ナビモードは自動車・自転車・

徒歩の3種で登山として使うには国土地理院の地形図を自分でダウンロード（無料）しな

ければならないし、登山用に使うのは付録といった感じである。地形図の縮尺は色々変

えられるものの、実際使用に耐えられるのは2.5万分の１の地形図位。

モニターは3.5インチであるが、明るい所でもそれなりに見えるので現在地を確認出来、

歩いた跡（軌跡）も何の操作をしなくても残る。ただ丸い点で線として繋がるので詳しく

は分からない。そのため藪山などもと来た道をそのまま引き返すことは難しい。

　したがってこのナビは現在地の確認と大雑把であるが軌跡の確認に的を絞れば十分使用

できる。ただ問題はバッテリーの持続時間でせいぜい3時間前後ではないかと思われる

（そのためもう1台購入した）。長く持たせようと思うと必要なときだけ電源を入れるより

他はない。

山なび　G-16　Ⅲ　について

　山なび　G-16を最初に購入したのは昨年の1月の終わり頃。その後液晶画面に異常が発
　
生し新しい物と交換してもらったのがその年の5月下旬。そして12月の下旬には自分の

不注意から舗装路に落としてしまい、画面にヒビが入ってしまい機能しなくなった。

　連絡すると修理不能とのことで一時はあきらめていたのだが、いくらか自己負担するこ

とによって新製品のG-16　Ⅲ　と交換させてもらえた。

　したがって最初に販売されたG-16を11か月近く使い、その後２度バージョンアップさ

れて出来たG-16　Ⅲ　を３か月使っての感想となる。

　まず最初に思うことは、最初のG-16と比べて液晶画面が見えずらくなったような気がす

る。そのため山の中に入っても明るいところではほとんど見えないし、とくに雪のあると

ころでは全くと言っていいくらい見えない。何のための山なびなのか気持ちはイライラす

るばかり。そのため奥の手としてSONYのNV-U37（NAV-U）を取り出して現在地を確認

する始末。

　さらにナビが起動するまでの時間がかかりすぎたり、バッテリーの持ち時間も短くなっ

た（バックライト輝度を一番明るくすると2時間位）。またスクロールも思うように進まず

自分の見たい画面にさっとたどり着かないことが多い。

　使い方にも問題があるのかも知れないが、ミュージックやビデオそれにゲームや計算機

など機能が多すぎて足を引っ張っているのではないかと思ったりするのだが、山なびだけ

に的を絞った方がいいのではないか。

　またこのナビはカーナビとして開発（最初の製品にはカーナビのソフトも付属していた

のだがⅡ以降は別売になっている）されたらしくそのためストラップが取り付けられない。

落としてしまえばそれまでなので私はクレイドルホルダーを取り付けてそれを利用して

ストラップを付けている。ホルダーが本体から外れないようにセロテープで止めているの

で落ちることはまずないと思うが、SONYほど頑丈でないので細心の注意が必要だ。

　液晶画面がもっと見やすく、バッテリーの持ちがもう少し長くなれば（エネループを
使えばかなり持つ）、非常に使い便利の良い優れたナビだと思う。とくに地形図に掲載され

ている山なら全国どこでも呼び出され、登山道があれば音声ガイドもしてくれる。ただこ

れも地形図が少し古いのが気になる。軌跡にしても目的地をしなくても軌跡が残るように

した方がいいのではないかとも思っている。

　インドアなら画面もはっきりし、ルートシミュレーションなども出来て、結構楽しませ

てもらえるが、最大の欠点はアウトドアの場合見えずらいとうことである。とにかくこの

点だけでも早急に改良してもらいたい。

2013-06-07 阿蘇七景

2014-07-04 「信州　山のグレーディング」に

お気に入りした人

人

拍手で応援

拍手した人

拍手

訪問者数：3100人