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さて、なんと「奥多摩アルプス」なるものが100年近く前にあったようです
。先日入手したこのパンフレット、昭和初期のもので発行は青梅電気鉄道�蝓８什澆�JR青梅線の立川−御嶽間で当時開業していた私鉄です。「奥多摩アルプス」の山域としては、奥多摩から大菩薩峠までの広い範囲で、主な山岳として、雲取山、飛龍山、唐松尾山、大菩薩嶺等が挙げられています。
「奥多摩アルプス」と命名したのは、当時の青梅町元郡役所内にあった「奥多摩保勝会※」のようです。「保勝」とは「名勝を保存する」という意味で、奥多摩保勝会は”奥多摩天然公園”を作るべく活動していたようです。昭和初期は日本新八景や国立公園が制定された観光・ハイキングブームの時代でした。
しかし、その時代に命名し、観光振興や鉄道の利用促進を図ろうとしたセンスには驚くばかりです。絵葉書もあって力が入っていたようです。もしかしたら、これはご当地アルプスの元祖かもしれません。
もし、この名称が定着していたら「ホリデー快速・奥多摩アルプス号」が運行されていたかもしれませんね
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※今回ご紹介したパンフに類似した「奥多摩保勝会」発行のパンフには、「吾人がこの美しい大山系を奥多摩アルプスと名け、世に紹介する所以は…」とあります。このパンフは「たましん地域文化財団 歴史資料室(デジタルアーカイブ)」でも閲覧できます。多摩地区の様々な昔の地図、絵葉書、パンフレットなども見られますので興味のある方はどうぞ。
https://adeac.jp/tamashin/top/
そして奈良倉山に山小屋らしきマークがあります、驚きました
そうですね。御嶽−氷川（現・奥多摩）間 (奥多摩電気鉄道)が開通したのは昭和19年ですからね。ちなみに、青梅電気鉄道ですが、明治27年の開業当初は立川−青梅間でした。その後、逐次延伸し、御嶽まで開通したのは昭和4年です。
あと山小屋ですが、当時はいわゆる登山のための営業小屋や避難小屋ではなく、林業のための造林小屋だったようです。パンフの中の旅程案の中にはこの造林小屋に宿泊することを前提にしたものもあって、小屋利用の際のマナーも書かれています。
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