約10年で約2倍に！　～東京都の絶滅(危惧)種【植物】～

2024年03月19日 21:53山道具全体に公開

約10年で約2倍に！　～東京都の絶滅(危惧)種【植物】～　

そろそろ高尾山などでの「花レコ」が増えてくるシーズン。希少な植物の情報のSNSへの掲載については様々な考え方があるようです。ヤマレコユーザーの皆様もそれぞれに配慮されていると思いますが、まずはお目当ての花や出会った花の「絶滅危惧の度合い」を知っておくことも大切ではないでしょうか。

そこで役に立つのが各都道府県のレッドデータブックです。
例えば「東京都レッドデータブック」には東京都の保護上重要な野生生物種が掲載されています。2023年版が最新版ですが、これは10年ぶりの改訂となります。では、2013年版と比べて2023年版ではどのような変化があるでしょうか。植物を見てみると…(※の資料から抜粋)

まずは、高尾山や多摩丘陵がある「南多摩」地区。絶滅種は47→76種。絶滅危惧Ⅰ類は154→316種と約2倍に増加。主な理由は「丘陵地での開発による水田・湿地・草地の消失や里山環境の荒廃等」とあります。

次に、奥多摩の山々や青梅丘陵がある「西多摩」地域。絶滅種は24→37種。絶滅危惧Ⅰ類は215→405種と、こちらも約2倍に増加。主な理由は「山地でのニホンジカによる食害の影響等」とあります。

このように数字で示されるとなかなか考えさせられますねぇ。(カテゴリー区分(絶滅リスク)は写真の表をご覧ください

なお、このレッドリストは書籍版以外にWeb版があります。また「検索サイト」があって、その植物が各エリアでどのカテゴリー区分(絶滅リスク)に該当するかを知ることができますが、その話は(例によって)次回の日記で…。　

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■東京都レッドデータブック（本土部）2023「検索サイト」
https://tokyo-rdb.metro.tokyo.lg.jp/index.php

■東京都レッドデータブック（本土部）2023: PDFで閲覧できます　
 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/400100a20230424184941875/

※『東京都レッドリスト（本土部）2020 年版』の公表について
 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/red_data_book-redlist2020-files-press_rl2020_1

2024-03-18 【尾瀬情報(3/18付)】マイ

2024-03-20 あの花は…　～東京都レッドデー

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