この夏、仲間が白岳下りの細尾根で滑落し、帰らぬ人となりました。
長野県警の発表では「何らかの原因で…」とあり、滑落の原因は明記されていませんでした。この他にも北アルプスでの滑落死亡事故は起きており、理由のほとんどが「何らかの原因で滑落」と書かれておりました。
「何らかの原因とは?」「なぜ、遭難したのか?」少しでも知りたく、自分が過去に歩いた記録を思い出しつつこの本を読んでみました。
高齢に伴い体力が減退するのは世の常ですが、経験者ほど自分の体力を過剰評価してしまっているのでしょうか?
それとも、目標だった山頂にたどり着きその帰路に遭難するのが多いのは、目標を達してしまった安堵感が集中力を低下させ、事故を誘発させてしまっているのでしょうか?
体力、技術、注意力、判断力、天候、運など様々な要因はあるのでしょうが、山は自己責任で登る以上、このような研究は必要なのではと痛感させられました。
sting2さん、はじめまして。
遭難が怖い登山者にとってはまさしくその
「何らかの原因で…」というのが知りたいところですが、
誰にも分らない以上は類推するよりなく、
「疲労の蓄積」「体力不足」「加齢によるバランス力低下」
などで、ついうっかり、ふらついてはいけないところで、
ふらついてしまった。。と考えるしかなく。
昔から鎖場のような緊張を強いられるような危険な場所で
落ちる人は少ない。。と思っていたのですが、
最近はそうでもないようで、落ちてる人は落ちてますね。
k-yamaneさん、はじめまして
あれから、色々と考えておりました。
その山行で記録としてアップされていた情報や日誌に、繰り返し目を通しました。
(残されていた写真、同じパーティーの証言、そして彼の後ろを歩いていた方の証言)
それから、彼の日頃の癖や思考に思いを巡らしました。
限られた情報でしたので、やはりはっきりとした原因を掴むことは出来ませんでした。
ただ、気になる点はありました…
私の仲間の場合、体力面では問題はありませんでしたが、技術面と注意力低下の箇所で確認したい点がありました。
それは「下りの細尾根で、特に足場の悪い箇所でのダブルストック利用」についてです。
ご存知の通り、五竜山荘から下った箇所はザレたカ所で足場が良くありません。
彼の後方を歩いて方も、足場が悪く自分の足元に注意をしていたため、「彼がなぜ落ちたのか分からなかった」と記録しています。
彼がダブルストックをするのをよく目にするのですが、事故箇所でしていたかは確認が取れていないのですが、もし、このような箇所で彼がダブルストックを用い、ストック先を滑らせたとしたら両手の自由が利かず、つまりリカバリが効かず転倒・滑落は考えられると思いました。
このような、不確かな情報の中で返事をどこまでしたらいいのかと躊躇もしたのですが、同じ趣味を持つ身近な方が、このような事故でお亡くなりになられたことを我々は教訓とし、以後おなじような事故が無くせればという想いで書かせていただきました。
彼のご冥福をお祈り申し上げます。
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