|
|
|
見逃した方もおられるかと思い、簡単に纏めてみました。
■初登頂？
明治時代、国防や近代化の為、日本全土の地図を作製することが国策として進められていた。
陸軍の若き測量管、柴崎芳太郎は或る命令を課せられた。当時、人跡未踏とされ、日本地図最後の空白地点とされる剱岳の測量を行うことである。
苦難の末、明治40年、遂に柴崎は登頂を果たす。自分達が初めて極めたと思ったその山頂で意外なものを発見する。
長さ13�僂瞭疾修両�り、修行僧が使う杖、錫杖（しゃくじょう）の頭部である。デザインから平安時代初期と推定された。
以上は、映画「点の記」を見られた方はご存知のことと思います。
■1000年前のルートは？
しかし、1000年もの昔に、どのルートで、どの様にして登頂することが出来たのかは謎のままであった。
この謎に迫ろうとした人物が現れた。探検家の高橋大輔さんである。剱岳を知り尽くした山岳ガイド・多賀谷治さんが同行する。
現在の技術や装備が無くても登れるルートはどこか？
�仝什漾∈任眇裕い里△詈婿拡�根ルートはどうか？
ここは、かなりのクライミング技術を必要とするので無理だろう。
�■家嵬椶某裕い料畄酥�根ルートはどうだろうか？
ここは、標高差2300ｍ、距離７km。しかし水の確保が出来ないのと、尾根と言っても当時は道も無く、藪をかき分けて進むので、これも無理だろう。
但し、早月尾根に沿って流れている立山川を登っていき、途中からハゲマンザイという沢を登って、早月尾根に出るという方法がある。これならば、途中まで水の確保は出来るので、登頂の可能性は高まる。
というわけで、多賀谷さんの案内で立山川に沿って登ることにする。
途中何度か渡渉しながら高度を稼ぎ、登り始めてから８時間、巨大な岩屋（写真� 砲�現れる。１日目はこの近辺で露営。
２日目、ハゲマンザイという沢を登る。ここは切り立った岩場は無いので比較的登り易いものと思われる。但し、ガイドの多賀谷さんも登ったことは無い。それでも、登山経験の少ない高橋さんが沢を登るのは危険なので、横の草地を藪漕ぎしながら登って行き、約６時間後に早月尾根に到達する。そして尾根を登ること数時間、２日目の露営。
３日目、高橋さんは、急な岩場を昔の修行僧と同じ条件ということでクサリを使わずに慎重に登り、何とか山頂に到達する。
■結果
登山ガイド付きとはいえ、登山経験の少ない高橋さんが登れたといことで、昔の修行僧も、このルートであれば、何とか登れたのではないかという結論であった。
■写真説明
�ー眈鵑瞭�部・・・これが山頂付近で見つかった。
�∈２鷸遒澆拭峭盒競襦璽函�
馬場島 → 立山川 → ハゲマンザイという沢 → 早月尾根 → 山頂
�Ｏ�営可能な岩屋・・・昔の人はこれを使ったのではないか。
（注）写真は何れも、NHKBS1の映像を写真撮りしたものです。
※たぶん、再放送はあるものと思います。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する