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あれは5年前だったかGWの穂高岳山荘で、雪山経験の少ない山友が涸沢岳行くというのを無理やり奥穂に連れていき、梯子上部の硬い雪面にアイゼンが食い込まず、研いで来るべきだったと後悔。更に下りはグサグサ雪でピッケルもアイゼンも確保に用足さず滑落を覚悟した。無理やり誘ったことを含めて反省して、穂高岳山荘の前で「二度と雪の奥穂は行かない」と彼の前で誓った。 微風快晴の下でさえこんな状況だった。
それから僕は、山でさらに臆病になった。僕の山の選び方は次の通り。
○地域の異なる3つの候補を立ててコンディションのいい山を選ぶ。北ア、南ア、上越というふうに。
○予報より少し悪化した場合でも帰ってこれるか、エスケープ含めて帰りやすいルートか、検証する。
○自分のスキルで充分大丈夫か想像する。
○装備を選ぶ。
ここまでやっても、苦難はいくつも待ち受けているから、あとは撤退する覚悟と勇気と割り切りが必要だ。「また来ればいいさ。また来る理由ができた」と。
斯くして僕の山行は撤退だらけなのだ。縦走中心だから仕方ないのだと素直に思えるようになったのは、幾らかは年の功なのだろう。
「この山に行けた」のは、「この山に行ける実力がある」と同義ではないと、いつも自分に言い聞かせている。
こんばんわ
>斯くして僕の山行は撤退だらけなのだ・・・
素晴らしいと思います!
私は未だに撤退した経験がありません
3000m級の山や長期縦走、厳冬期の登攀などはしませんし、低山でも天候が良くない日には出掛けないようにしていることもありますが・・・
強風の中、前掛山に登頂したりなんてこともありましたが、今考えると結果はOKでしたが、それでよかったのか?と疑問に感じるときもあります
身の丈にあった山を選び、無理はしない
これからも事前に想像出来るリスクは初めから負わない山行を心掛けたいと思いますね
こんばんは
山行形態が異なると、撤退の形も違ってきますが、撤退は撤退ですね。楽しみにしていた山行を事前に取り止めるのも。
リスクを可能な限り低減するために、あらゆる情報を集める。そして手の届く範囲で背伸びをする(つまり、少しリスクを犯す)。でもリスクが顕在化したら、とっとと逃げ帰る。
少しのリスクは経験に繋がるので必要ですが、最後は諦めの良さが肝心かなと思います。
あとは、air4224さんが仰るとおり、犯したリスク(決断)が正しかったのかを振り返ることが重要な気がします。僕も未だに良かったのか判断つかないケースが幾つかありますよ。
初めまして
登山経験は未だ浅い私ですが 厳冬期低山〜残雪期の高山に連れて行ってもらいます
もちろん 下調べと準備は余念なく行い 冬に限らず山では ご迷惑を掛けない様に努めているつもりではありますが…
いかんせん未熟な為 足を引っ張ったあげくに 撤退するケースが多くあります…
それでも懲りずに誘って頂けるとまたチャレンジし 時には登頂の歓びを味わい また時には挫折するを繰り返すのですが
『撤退登山』が続くと『まだ大丈夫!』と声を出してみたりもしますが リーダーの判断は何度でも撤退です
折れそうな時期がありましたが 『今が時期ではないだけ』と思える様になり その時に備えてスキルと経験を積みたいと考えています
『また来ればいいさ 来る理由が出来た』の言葉に勇気付けられます!
こんにちは、KAMOCHIKAさん
撤退したり上手くいったりを繰り返して、スキル・経験度がアップして行くんです。上手くいってばかりだと実力が付いたと勘違いしてしまう、危ない危ない。好条件にたまたま遭遇したに過ぎないかもしれないのにね。
山を、特に雪山を始めた時て、怖いもの知らずでどんどん進みたくなりますよね。僕はそれが学生時代でした。それをセーブというかコントロールしてくれる人がいるのは有難いことですよ。
僕は年齢的なこともあって、山のステージをこれ以上拡大しようとは思わないです。BCスキーや沢登りなどやりたい気持ちもあるのですが止めています。過去の経験値の範囲内で楽しもうとしています。
KAMOCHIKAさんには可能性は無限大ですね。3歩進んで2歩下がる(365歩のマーチです)でね。羨ましいなぁ。
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