日本にとって最初のパンデミックとなっダイアモンド・プリンセス号。船内感染の原因となった香港人は1月20日横浜から乗船し1月25日香港で下船している。
この1月20日〜船長を含め全乗員乗客が下船した3月1日までの期間のうち、2月5日までの16日間は一切の行動制限なし。船内で濃厚接触を繰り返していた。
また、空調も各室外気取り入れでなく、船内循環型。
船内では集団免疫を獲得し、感染者数がプラトーに達していたことが想像される。
しかし、感染者は乗客乗員3711人中696人（約20％）だった。
以上より、
「日本におけるCOVID-19集団免疫閾値は20％」 ・・・ ��
であると推定できる。
一方、集団免疫閾値と基本再生算数（Ro）の間には次の関係式が成り立つという。
［集団免疫閾値］＝（１−１／Ro）×100（％） ・・・ ��
�´△茲蝓�Ro＝1.25 ・・・ ��
となる。
これを下記に代入すると、
Rt＝（1−p）Ro＜1 ・・・ ��
Rt：実行再生産数
Ro：再生産数の初期条件
ｐ：対人接触削減率
Rt＝（１−p）×1.25＜１ ・・・ ��
p＝0.2のとき Rt＝1
p＝0.3のとき Rt＝0.875＜１
p＝0.4のとき Rt＝0.75＜１
p＝0.5のとき Rt＝0.63＜１
p＝0.6のとき Rt＝0.5＜１
よって、接触率を4割下げる（各人の外出頻度を13％下げる）ことで［実行再生産数］Rt＝0.75＜１となり、十分感染収束に向かわせることができたということになる。
この場合の「13％減」の基準は、「緊急事態宣言直前」の外出頻度ではなく、日本で感染が始まったばかりの無防備な日常の頃の外出頻度である。
思い返してみれば、感染がピークアウトしていた4月はじめには「13％減」など小さい値ではなく、おそらくは無防備な日常の頃より「60％減」以上、外出を控えていたのではないか。
というわけで、直接測定できない基本再生産数を、プリンセスダイアモンド号での感染率より求めた集団免疫閾値から逆算してみた。
【まとめ】
１．日本での基本再生産数（Ro）は1.25であり、集団免疫閾値は20％と推定される
２．各自の外出自粛は、感染拡大前の生活の「13％減」で十分であった
３．外出自粛がおそらく「60％減」以上に達していた4月はじめには、［実行再生産数］Rt＝0.5＜１を達成していた可能性が高い
４．「80％外出頻度削減」をうたった緊急事態宣言は、さらに感染減少を実現させる効果はなかった
計算式は難しくて分かりませんがまとめは分かります。第二波への予備知識になりますね。情報ありがとうございます。
さて、第二波はいつ来るのか？の予想ですが、小さな波は夏に来そうです。
それは、ギンギンに冷房をかけ続けている屋内（低温低湿度）で肺胞にコロナを持った人がウイルスをばらまき、そこから接触感染の連鎖が起こるというものです。
是非この夏は室温を下げ過ぎないよう（省エネでご推奨の28℃なら安心です）過ごしていただきたいものです。
また、北半球の夏は南半球の冬ですので、南半球からの流入には目を光らせないといけないでしょう。
本格的な第二波は秋〜冬でしょう。しかし、ピーク・持続期間とも最初より縮小されると踏んでいます。
ワクチンは来年の春〜夏には何とかなっているとよいですね。
東京オリンピック開催実現は、「ワクチン製造がうまくいってもギリギリセーフ」ぐらいの際どいタイミングです。世界各国でワクチネーションしないといけませんので、かなり厳しいと思います。
とても分かりやすくて納得出来ました。
気を付けます(^-^)v
Roの数値については、いくつか見て見ましたが、算出は自分には現時点では難しい部分がありますが、ザックリ理解だと
対策とってない状態での感染者実数から割り出すのが基本で
おそらく、ウィルス株の毒性（変異種により毒性値が違う）、その国や地域の公衆衛生の状況、人種的もしくはその他要因による耐性の有無などが変動要因になると考えます。
初期算出の話しでは下記のニュースがありました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200126-00160384/
他にも専門家会議議事録でも計算値（第５回議事録の推定値1,4~2,0）がありましたが、初期の2,5の数値はWHO算出の最大値（ドイツのデータ）を適用してるんでしょうね。
新しく算出した、ダイアモンドプリンセス号（DP）の数値は、今回の武漢肺炎の参考値としては、たぶん正当な評価になるんじゃないかと思います。
日本医療が適切に機能している場合の死亡率もDPを基準にして問題ないと思われます。
もっと細かくいけば、DPの年齢構成、人種構成が変動要因にはなりそうですが、その差はあまり影響受けない、むしろ悪条件下の武漢肺炎環境としてとらえれば、国内実Ro値はもっと低くなるでしょうね。
疑問を呈する日記として勉強になりました。ありがとうございました。
書き忘れた部分あったので追記します。
第一波の武漢肺炎（武漢型）と第二波の武漢肺炎（欧州型）の挙動が違う点は考慮しないとまずいかもしれません。そしてありえる第３波の武漢肺炎（X型）に対する備えも必要とされるでしょうから、油断はしないで見ていかないといけないでしょうね。
欧米株も単一ではないでしょうし、おっしゃる通り、今回の波は複数株がオーバーラップしていたのは確実ですね。
次の流行は、南半球を経緯した更に変化を遂げたものが多く混じってくるでしょう。
弱毒化していることを願うばかりです。
この点について気になる記事がありまして
https://article.auone.jp/detail/1/2/2/114_2_r_20200507_1588846901962317
こちらの内容です
どうも途中から感染者数・死亡者数の動きがおかしな動きをしている点気にはなっていたのですが、それをデータから出してくれた記事なんですね。
参考になります。細かく見れば下記のような感じですかね。
１．習近平来日を前に、なかなか中国からの旅客機を止められないでいるうちに、春節で数百万人も来日してしまいった。（第1波）
２．「東京オリンピック中止」と判定されるのが怖くて、なかなか欧米からの旅客機を止められないうちに欧米株が侵入。（第2波）
３．さらに数週間後に欧米はじめ世界中から日本人を引き上げさせたことで、各地で変化した株が侵入。（第3波）
この次は、こんなドタバタ劇にはならないと思うので、ピーク高も期間の長さもマシにはなると思います。
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