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これに限らず県内の林道はあちこち崩落していて通行できない所がある。特に昨年秋の台風で、東部地区のあちこちで被害があり、その復旧が未だにできていない所が多い。最近遭遇したところでは、扇ノ山へ西(鳥取市)側から向かう道のうち、姫路からふるさとの森へ向かう道が通行止めになっており、無理して(自己責任)侵入したら道路に土砂の流出カ所がいくつかあり、車の腹を擦りながらなんとか突破できたものの、そこから先、上山高原方向へ向かう道は四駆軽バンでは進むことができず、車を降りて歩いた。ふるさとの森から登山口へ向かう道も通行止めになっている。更には、雨滝から河合谷高原に入って北側の登山口に向かう道も通行止めだった。また、河原町から西へ進んで高山へ行こうと侵入した県道196号線杣小屋曳田線も途中で通行止めになっていて、ここも無理して(自己責任で)入ってみたものの、道路が完全に崩落していて、歩いての通過も不可能な状況だった。
地籍調査を請け負っているという従兄と話をする機会があったが、財政基盤の弱い鳥取県では災害があったときにまず復旧するのはライフライン、幹線道路、そして農地という、直接生活や収入に関わる部分で、林道の整備などは後回しになるということだ。現状、幹線道路でさえ修復中で片側通行の場所が多く残っている状況だ。昨年秋の台風による被害はずいぶん大きく林道はあちこちで寸断しており、ほとんど補修に手がついていない状況だ。登山道なんてのはさらにその後の話だ。
鳥取県の登山道整備は、以前から隣の岡山県や兵庫県に比べて明らかにお粗末な状態で、安心して気軽に歩けるルートがただでさえ少なかった。そこに林道の寸断が加わってますます不便で危険な状況になっている。お金がないというのはこういうことなんだなとしみじみ淋しく感じる鳥取県民なのだった。
【写真左】河合谷高原(那岐山登山口)へ向かう道の通行止め
【写真中】河原町方面から高山を見上げる、崩落の爪痕がくっきり
【写真右】崩落して完全に通行不可となった道路
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