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記憶にあるのは、下山後に数キロ離れている駐車地点までとぼとぼ歩いていた際、親切に車で送ってくれた復旧工事をされていた方と、下山地点で伐採作業をしていた林業関係の方。どちらも普段から山と深くかかわっている人かと思いますが、なんの得にもならない山登りをわざわざ苦労しておこなうことが理解できないという感じで、しかも興味深げに行程などを聞かれたあとにそう問われたのでよく覚えています。
私も小難しいことを考えるのが苦手な性格なので、なぜ山登りが好きなのかなんて考えたことはなかったのですが、今日は雨でやることもないので、そんなことも思い出してちょっとだけですがつらつらと考えてみました。
まず一番の魅力は山頂からの眺め、これは多くの人と同じだと思います。私も目的(魅力)の半分くらいはこれでしょうね。山登りを始めたころは80%くらいこれを目的にしていたかもしれません。
周囲は田んぼと畑ばかりの環境で生まれ育ったので、山のある3次元の世界へのあこがれもあった気がしますが、高いところに登りたいという感情は人間の本能でもあるんでしょうけどね。
次に大きなのはやはり植物でしょうか。花、樹(新緑、紅葉、巨木)などは、これがなかったら山登りの魅力が半減するくらい、特に眺めが乏しい森林帯を歩いているときはここれ以外楽しみはないくらいですからね。
動物(獣)は意外に出合う機会が少ないので強い関心はないですが、その中で一番よく出合うのは鹿、カモシカ、まれにイノシシ、熊、狐、リスくらいで、一度は見てみたいと思っているムササビとかモモンガにはまだ出合ったことがありません。*サルを忘れてました。出合う頻度は鹿の次くらいかな。
鳥は、一番印象的なのは雷鳥でしょうか。ワシタカの類も何度か印象的な場面に遭遇したことがありますが、雷鳥も含めてまったくの偶然の出来事で、バードウォッチングを目的に山に登ったことはないです。鳴き声だけの印象のほうが強い気がします。もっとも種名が分からないことも多いですが。
虫、魚、両生類、爬虫類への関心度はかなり低く、蝶とハルゼミ(鳴き声)くらいがぎりぎり興味の対象ってところです。
地質(岩石)は昔から何となく好きで、よく山できれいな石や面白い石は拾ってきてました。ただ知識はほぼありません。鉱物の本くらいは読んだことはあるし、最近はYouTubeで石関係の動画等をよく見てますが、どういうわけか岩石の名称が覚えられないし、実物を見てもなかなか判断できません。頭が悪いだけですかね💦 鉱物好きの人と一緒に山歩きをしたら楽しいだろうなと思ってます。
あとは歴史。古道や神社、石仏などへの興味はけっこうあります。といってもこれも上っ面の興味だけで、掘り下げて勉強してみようという探求心も知力も足りないので、行きあたりばったりで出合った事物の雰囲気に浸るくらいかな... 歴史に造詣の深い人は尊敬します。
他にも何か魅力を感じてることがあるかもしれませんが、要するに山にはいろいろな興味の対象があるので登ってるわけですが、性格と知力の面で、ぜんぶ浅いところでとどまっているのが現状で、なんか情けない感じもするこの頃です。
*自然現象もありますね。雲、虹、ブロッケン現象、星空など。まあ私にはおまけみたいなものですけど。
あと体力面での満足感を得るということもあるような気がします。特に最近は歳をとって体力の衰えを感じ始めたせいか、たとえ面白みのない植林帯でもとにかく歩いている(歩けている)ことが単純に嬉しかったりします。
それと、たぶん多くの人が感じている下山後の温泉や美味しい食事などは、私の場合無欲です💦
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