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恋人との倦怠期なんかは3ヶ月、3年がヤマと言われるのと同じなのか、過去にないほどハマっている趣味である登山にも倦怠期が来ていると感じる。
原因は明白である。
ひとつは、そもそも自分が運動&苦労嫌いだということだ。
歩くのが嫌いで徒歩3分でも車を使うし、ロープウェイやリフトは使えるだけ使うし、山行中は早く帰りたい、この崖を滑り降りたら一瞬で下山できるだろうか、と思っている。
それでも歩かなければ見れない景色を見たくてここまでやってきた。
もうひとつは、登山に対するマンネリ化だ。
登山の楽しみ方は人それぞれあると思うが、自分にとっての主たる目的は「景色」「写真」「ピークハントコレクション」だと思っている。
前2つに関してはそれぞれの日、それぞれの場所に全て違う景色があるとはいえ、飽きはやってくる。
絶景を見て覚える感動も、初めて北アに登った時よりは薄れているだろう。
3つ目に関しては一緒にピンバッジ集めはしているが、特に百名山制覇などの目標があるわけでもないので、登らなきゃ、という意地が働くこともない。(それこそ義務感で登るようになったら本当に終わりだと思うが)
ゆえに、あくまで自分にとってはだが、
低山は暑い上に樹林帯は飽きるし、
藪漕ぎやトレランは景色見れりゃいいのにわざわざしんどいことしなくても、と思うし、
クライミングやバックカントリーは興味はあるが教えてくれる人とパートナーが身近にいないとハードルが高すぎるので渋っている。
新しいことへの挑戦を自ら閉じている節は大いにあると思うが、逃げているのにも理由がある。
…と長い言い訳はここまでにするとして、
じゃあ行かなきゃいいじゃん、と言いたくなるところだが、ここで問題になってくるのが体力の維持である。
登山やめたら間違いなく運動不足になるし、維持するためだけにランニングや歩荷訓練するのも億劫すぎる。
しかし維持しておかないと、ふと登りたくなったときや誘われた時に困るだろう。
ここのバランスが難しい。
加えて、最近は夏山が暑くて尚更しんどいし、モチベーションの低下を強く感じる。
登山という趣味とどう付き合っていくか、嫌でも考えさせられている。
とはいえ、山そのものは好きだし、まだ登ってみたい山も山ほどあるし、岩場歩きや鎖場のようなところは楽しいのでそういうところに優先的に行っているから、当分登らなくなることはないだろうが、
このモチベ低下とマンネリを抱いたまま複雑な気分で何をやってるんだろうなー、と暑苦しい猿倉の樹林帯を歩きながら考えていた。
しかしこれまた展望の少ない箇所を歩いているとき以外はただ純粋に楽しいのが、登山という趣味の余計に厄介なところだ。
日記を読んで自分も当てはまる所があってコメントしました。
自分の目的は、景色・写真・ピークハント・体力維持それに仲間と会う事です。
前2つはマンネリ化。3つ目は行けない山があるとわかり諦め。
4つ目は運動は好きなので体力維持で山登り続けようと思うが、年齢的な部分と自分の故障からリスク考えるとそんなにがむしゃらに頑張らなくてもいいなと思ってしまった。
前4つが満たされなくなり、モチを下げる要因になってしまった。
だけど最後の『山仲間に会う』目的が自分にとって大事な部分がある為、モチは下がっても誘われた時にそれなりに歩けるように、仲間に会いたい時自分から誘えるよう続けようと思う訳です。
運動するのは嫌いじゃないので、山を歩いていると確かに楽しいなと思うんですね。
でも最近思うのが、もし山以外に楽しく運動できる趣味に出会ったらそちらに鞍替えする可能性もあるんだろうな、仲間が山を辞めたら私も辞めるだろうなと考えてしまう自分がいます。
最後の文に『モチ低下とマンネリを抱いたまま複雑な気分』とありますが、私の気持ちを代弁しているような気がしました。(ありさかさんと私と細かい部分は違いますけどね)
まとまりのない文ですが、思わず手に止まりコメントをかかせて頂きました。
確かに、パーティで登っているときは早く帰りたいなどと考えることはありませんでした。
ここのところソロばかりだったせいか大事な部分を忘れていました…。
どうしてもモチベーションがあがらないときは仲間を誘ってみることにします。
どうしても山行中に虚しさのようなものを感じてしまうことがありますよね(笑)
お互いにのんびりと頑張っていきましょう。
でも山は自分中心で完結します。好きなとこに好きなペースで、やればやるほど報いてくれます。コレクションは好きですし、何より地図見るのが好きなので、「こことここが繋がってるんだ」「気になってた変な名前の山踏破した(だいたい展望ショボい)」と実感できるのが楽しい。そしてこれはヤマレコのおかげですが、歩いたあとが赤線として残るのが楽しい。これもコレクションですね。おかげで今では他の人と話してて山屋のハシクレを自負できるレベルにはなりました(まだまだなんで名乗りませんけど)。まぁ自分のペースが好きなので歩くのが苦にはならないというのもあります。下りはあまり好きじゃないので、崖を滑り降りたらとか空を飛べたらってのはすごいわかります。ただ展望はご褒美みたいなもんで、ご褒美ばかり浴びてるとマンネリしてしまうのは仕方ないと思います。
絶景もいいですが、私は「自分がまだ見ぬ景色を、場所を知る」というのが好きです。ゲームだって隅々までやりこむし、昔はラーメン食べ歩きやパン屋巡り、自転車で遠出なんかもしたし、学生になってから年一くらいでバックパッカーもしてました。それらの経験が今の私を形作ってまして、社会的に見れば私は成功者ではありませんが、自分のことが好きです。マイナーコースだって知ってる自分が好きです。好奇心の高い自分が好きです。飯すら自分で作らないようになってボケ始めた(今では完全にボケてる)婆ちゃん見てさもありなんと思ってます。
好奇心とか、自分の好きなものを求めるってのは大事なことだと思いますよ。ゲームだって未だに好きですからね。ご褒美以外も楽しめるようになると、登山のことがもっと好きになるのではないでしょうか。
運動嫌いで百名山特に狙ってないということで親近感覚えたのでつい…長文で失礼しました。
自分も百名山ハンターはあまり良く思っていません(笑)
あんなもの、どこに行きたいかもわからないから参考にするだとか、気づいたらあと数座というところまで埋まっていたから制覇してみる、なんてくらいがちょうどいいと思うんですよ。
空を飛べたら、もめっちゃわかります(笑)やはりみな考えることは同じなんですね。
そうですね。自分も地図を見たり埋めるのは好きです。槍から剱まで繋げたりしたときは感動に浸ったものです。
あとは、どこかしら展望のいい山に登ったときに「なんだあの特徴的な山、行ってみたい!」とか、「あの山登ったんだなあ、あの長い稜線歩いたんだなあ」などと感じるのも好きです。これも一応コレクションなんでしょうか。
確かに、行ったことないところへの冒険感も楽しみのひとつですね。
ここのところはインスタやヤマレコなどで情報を得て登ることが増えてきていた気がします。初心に返って己の頭で知らない景色を探しに行きたいと痛感しました。
ゲームだってヌルすぎたり攻略やネタバレばかり見ても面白くないですものね。
結局、必要なのは刺激なんですよね。私の場合、運転が好きでないのでアクセスの経験のある同じ場所に行きがちなこと、時間やお金に限りがあってある程度の距離を越えて登山に行けないことでその刺激が足りなくなってしまっています。大きく違うジャンルに踏み出せば解決出来ますがひとりで始められないジャンルは難しいですよね;
他の方法としては
1)行く時間を変える、ナイトハイクや朝日や夕日狙いの登山をしてみる。
2)歩く中での幅を広げる、街道歩き、島旅、山城巡り、地質調査、花や樹木植物を楽しむ等。ただ低いとこは暑いですよね。
3)登山をメインに据えない、グルメや温泉など観光を重視して組み合わせる
暑いけど、あえて海の見える場所などに行くと新鮮かもしれませんね。
私自身がアクセスが負担で出掛ける場所を抑えてしまっているので、次の登山はあえてゆっくり後泊して帰ってくるのもいいかなと考えています。
自分はむしろ同じ山はめったに行かないですが、とはいえ日本国内だと青い空、白い雲、緑や灰色の大地という組み合わせはどこに行っても概ね同じといえます。
珍しい動物に遭遇したときや、ちょっと食事を豪華にしてみたりしたときには刺激を味わいますが、所詮一瞬のもので半日から数日にわたる登山全体で見るとキツい時間が多く感じてしまいますね。
具体的な案を出していただいて助かります。
夜道が怖くてナイトハイクは敬遠していましたが、この時期でも夜なら涼しいですし、スキルアップにも繋がるでしょうから気軽に手を出せる新しいジャンルですね。
植物や岩石もほとんど名前がわからず綺麗だなー、としか思っていませんでしたが、踏み込んで勉強&フィールドワークしてみると知見が広がりそうです。
観光を軸に登山を組み込むのも自分にはなかった発想です。すぐ思いつくものだと日光なんかがベターでしょうか。
自分は運転は好きなので車ばかり利用していますが、そのせいで車だと遠すぎるところは諦めている節があります。
飛行機や新幹線を使うくらいがちょうどいいところへ、旅行も兼ねて行ってみるなど、言われてみればまだまだ楽しみ方がありますね。
絶景好きのありさかさんへおすすめが思い浮かんだので…
大杉谷って歩かれたことありますか?渓谷美が綺麗で晴れてなくても絶景ですよ。奈良からなら途中の小屋で一泊して大台ヶ原への縦走もいいと思います^^
行ってみたいと思いながら行けてないです、去年秋に行こうとしてたら台風で崩落してしまって。
晴れてても綺麗なのはいいですね、あの辺はガスっても幻想的でまた違った景色が楽しめますもんね。
ぜひ行こうと思います!
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