1.雪崩の種類
雪崩は以下3つの要素で8種類に分類。
要素1:始動積雪の破壊形態で、点発生雪崩、面発生雪崩に分類。
要素2:始動積雪の含水の有無によって、乾雪雪崩と湿雪雪崩に分類。
要素3:滑り面の位置によって、表層雪崩と全層雪崩に分類
・点発生雪崩:スラブが形成されていない結合力の弱い雪で発生。乾雪、湿雪とも発生。
・面発生雪崩:スラブが崩壊することで発生。乾雪、湿雪とも発生。
・乾雪と湿雪:雪粒子間に水が存在しないものが乾雪、存在するものが湿雪。水を含んだ積雪は0℃で急激に変態が進む。水を多く含むと粒子同士の結合が崩れ、積雪の流動性が高くなる。
・表層雪崩:雪面に近い上層の雪崩。
・全層雪崩:積雪の底(地面)から全てが流れる雪崩。笹や茅、灌木(低木のこと。生長しても樹高が3m以下)斜面で発生し易い。前兆として、斜面積雪の上方にクラック、下方に雪しわ、こぶ状隆起。含水率が上がると雪崩れる。
これ以外で、春先に発生する水で完全に浸された雪が流れるスラッシュ雪崩がある。雪代とも呼ばれる。
反省1:2018年、残雪期の荒島岳、もちが壁では、雪しわ、こぶ状隆起、広く深いクラックの記憶あり。全層雪崩の危険があったと推測される。
2.雪崩の規模
規模は5段階で区分
・サイズ1:人間への危害無し 。質量10t、走路全長10m
・サイズ2:人が埋没・怪我をし、死亡する。質量100t、走路全長100m
・サイズ3:乗用車が埋没・破壊。トラックにダメージ。小規模な建物破壊。樹木が折れる。質量1000t、走路全長1000m
・サイズ4:列車、大きなトラック、数棟の建物、あるいは4haまでの森林を破壊。質量10000t、走路全長2000m
・サイズ5:知りうる限りの最大雪崩。村や40haの心理を破壊する。質量100000t、走路全長3000m
雪崩事故の典型的規模:厚さ40〜50cm、幅20〜50m、長さ100m程度(サイズ1.5〜2)。サッカーフィールド(縦105m×横68m)より若干小さいくらい。
※あくまでも個人的な備忘録です。
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