近年、シカ、イノシシなど野生動物の生息域の拡大、生息密度の増加に伴い、マダニの生息域の拡大、生息密度の増加が進んでいる。また、このような状況の中、重症熱性血小板症候群(SFTS)というウイルスを体内に有するマダニの生息域も拡大している。
このウイルスを有するマダニに吸血され、運悪くウイルスに感染した場合、その致死率は20%ともいう研究結果があり、今後は登山者もマダニ対策をする必要に迫られている。
以下、マダニにかまれた場合、どうなるかというURL
https://www.hohto.co.jp/pmpnews/pmp370_2/
http://erikaishikoro.blog.fc2.com/blog-entry-2574.html?sp
以下、マダニの生息域とSFTSを有するマダニの地図の参考URL
https://www3.nhk.or.jp/news/special/kikenseibutsu/
このURLのSFTS推定感染地域、SFTS抗体陽性シカ分布図を見る限り、中部地方以西では、SFTSを有するマダニに遭遇することが十分に考えられる。
では、具体的なマダニ対策を如何に挙げる。
1.マダニ忌避スプレーの持参
マダニに効くスプレーは普通に薬局で購入できる。ただし、イエダニとマダニは違う種類であるため、説明書をよく読んで購入する必要がある。
一般的には効果を発揮する時間は限定的であり、一定間隔の時間で吹き付ける必要がある。結構面倒くさいものだ。
2.マダニツイスター
マダニ取り、ティックツイスター
https://gear.camplog.jp/%E3%82%AE%E3%82%A2/gear-12/
3.藪山を避ける
マダニの生息域は、シカ、イノシシなどの野生動物の活動範囲とリンクしている。つまり、獣道が多い藪山などには、マダニが多い。個人的な経験では、ハイマツの藪よりササ藪に多いように感じている。やはり、シカヤイノシシの生息場所と関係しているように思う。
心の声:でもねえ、、、藪山には藪山のロマンがあるんだよなあ、、、。
私自身、仕事や趣味でも野外での活動が多く、仕事仲間の数人がマダニに吸血されるという事態が発生している。しかし、そのいずれの場合でも、吸血されてから短時間の間にこのマダニツイスターで除去している。
除去する際には、説明書をきちんと読むことが必要で、間違った使用方法ではマダニの頭部などが体内にのこってしまい、切開手術をする結果となってしまう。
1つの目安として、マダニにかまれてから24時間以内ならばツイスターを使用し、自力で除去できるという情報もある。よって、下山後、すぐに確認することが重要と思われる。
24時間以上経過した場合、は、マダニの口からセメント物質のようなものが体内に注入され、皮膚が硬化するようだ。こうなってしまうと、マダニがSFTSを有していなくとも切開手術となる。
仮に無理にマダニを引きはがした場合は、マダニの一部が体内にのこるケースが多く、引きはがす際にマダニの体内からウイルスやマダニの体液が人体に注入されることとなり、かなり面倒なこととなる可能性が高い。
最後に・・・ちょっと怖いのは、SFTSウイルスの治療薬が確立されていないことだ。このために、SFTSウイルス感染による死亡率が20%と非常に高くなっている。現状では、抗生物質などの対症療法しかないようである。
以上、情報まで。
心の声:マダニに噛まれてSFTSに感染したら、コロナより怖い。
〇追記:2021/07/09
補足情報です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000690808.pdf
ななめ読みしました。
この報告によると、東北地方までSFTS抗体を持つシカが確認されているので、現実には北海道を除く全国でSFTS保有マダニがいるということになります。
しかも東北でさえ、約1割のシカが抗体を有する、つまり1割はSFTSに感染履歴があるということです。日本のコロナ感染率どころではありませんね。
また、驚くべきことに、濃厚接触した場合、ペットから人、人から人への感染も確認されています。
また、犬で発症した場合は4割が死亡します。
人では若い方のN値が少ないですが、おおよそ50代以上で死亡ケースが出始め、全世代では27%の死亡率となります。
これは相当に恐ろしい現実です。
シカの刺身などをたべた場合、1割は抗体を有していて、完治していない場合は、濃厚接触と同じで感染するのかもしれませんね。
それとも消化管で無毒化されるのか?
どちらにしても怖い話です。
greenriverさん、こんばんは。
あなたの日記は本当に勉強になりますわ〜。さっそくマダニツイスター買いますよ。🎵
shigeさん、こんばんは!
お役に立てて嬉しいです。
マダニツイスター、なかなか使えますよ。安いですし。
それにしても、ここ最近、ほんとにマダニ見るようになりましたよね。日々、ビビってます(笑)。
m-kitさん、こんにちは。
大M M駆け・・・(^^;)、いや・・・大峯奥駈道のレコ、拝見しましたよ。
「あっ(笑)、行ってる!!」って、笑って拝見させていただきましたm(__)m。
本当にお疲れ様でした。
実は、自分も行ったことあるのですが、あれ、本当にMですよね(笑)。
これまでの山行で過去最高のMでした。
小さなピークまでことごとく登らされるし、その上、景色もほとんどないし、道も不明瞭んなところがあったり、さらに、ほぼ誰にも会わない・・・といった、心身ともに極限状態で、自分との戦いでした。
もう本当につらいことばかり思い出しますが、なぜか「一生忘れないだろうなあ・・・」というような良い思い出となっています。
m-kitさんはいかがでしたか?
ちなみに、再度、レコを見直しましたが、先日、拍手したのを忘れて、再度、拍手しなおしてしまいました。
10回くらい拍手したい気持ちなので、ご愛敬ということで。
本題のマダニですが、ウイルスを持っている個体はかなり少ないでしょうから、実際のリスクはそれほどないと思いますよ。
既に10日も経過してますし、きっと大丈夫ですよ。
greenriverさん、早速ありがとうございます。奥駈け、たしかにM駈けですね😅。
それでも素晴らしい体験ができたと思います。しかも、もうコリゴリって思ってない自分が怖いです😂。
マダニ忌避のためのスプレーは掛けてたんですけど、ダメでした。素肌は顔以外は露出してなかったはずなのに、どこで入ったのか不明です。 むこうも必死なんでしょうねえ。
greenriverさん、こんにちは。
マダニ怖いですね。
昨晩噛まれまして、今日皮膚科で取ってもらってきました。
埼玉なのでウイルスの心配はほとんどないのはいいですが見た目が気持ち悪いですね。
うちの近くで地域猫にご飯あげてただけで噛まれるとは完全に想定外でした。山ならまだしも。
マダニにも効く虫除けスプレーしてたのに。
マダニ嫌ですね。
kotavさん、こんにちは。
最近は、ペットが公園でマダニにやられるようですね。
そしてペットから飼い主へと・・・。
もう、なんでもありですね。
個人的な感覚では、ここ3年で本当に増えた気がしています。
ヤマビルもですね。
ただ、ヤマビルはウイルスとかあんまり聞かないので、それほど問題はないのかもしれませんね。ヒルに体の悪い血を吸ってもらう健康法とかあるくらいなので、見た目より良い奴なのかもしれません。
ただ、自分はヤマビル怖いですけど。嫌いじゃありませんけどね。
こんにちは
東北の祝瓶山(朝日連峰)と北海道の知床で、計二回咬まれました。
祝瓶山では腕でしたので下山後に気付きましたが、知床では左肩の後ろ側でしたので、翌々日違和感があって気付きました。
二回とも皮膚科で除去してもらいました。
余程知識がある人以外、皮膚科でちゃんとした対応をしてもらう方が安心だろうと思います。
takayamaさん、こんばんは。
マダニに2度もかまれたのですね。
大変でしたね。
ご心情、察しますm(__)m。
takayamaさんが言われるように、マダニに噛まれて、短時間のうちにきちんとした対応をしてもらえる病院で除去できるのであれば、そのほうが良いと思います。
すぐに病院に行けない場合でも、お医者さんは立場上、お医者さん以外が抜くことは避けるように言われると思います。
これも、正しいと思います。
ここからは、あくまで私個人の考えです。
実際、マダニに噛まれたことに気づくのは早くても下山直後、または下山後、数時間後のことが多いと思います。その時点で病院が開いていなかったり、すぐに病院に行けなかったりすることも多いと思います。
マダニに噛まれたことに気づいた時点でツイスター等で適切に除去(あくまでも自己責任)できれば、その後の患部の硬化による切開手術をすることなく、病院からの抗生物質のみですむことが多いと思います。実際に、私の職場の仲間(複数人)も、そのような対応ですみました。きちんと説明書を読めば、普通に抜くことができましたのでリスクはそれほど高くないと感じました。ただし、噛まれた部位によっては、本人ではきちんと抜くことができないので、他の方にやってもらうこととなります。もちろん、私の職場の仲間も本人の意思で自分、または仲間がツイスターを使って除去しています。このような今までの経験から、個人的にはツイスターで早急に除去する方が重症化することが少ないと思っています。翌日に病院へ行って切開手術となるのか、万が一、ツイスターで失敗した結果、切開手術となるのか・・・。この場合の結果は一緒だと思いますので(結果が違うといった情報があれば午ご教授いただけると助かります)。それよりは、ツイスターできちんと抜ける可能性が高ければ、そちらを選ぶ方が良いだろうという考えです。
また、噛まれてすぐに病院で診察してもらうために緊急外来に行った場合、適切な対応をしてもらえるお医者さんが不在のこともあると思います。私はこの点も心配しています。
と言いますのも、実は、上記の日記では記載しませんでしたが、私の職場で最初にマダニに噛まれた者は、皮膚科の病院に行きましたが、ピンセットで適当に抜かれてしまい、抗生物質もわたされず、そのまま放置されました。その結果、マダニの頭部が残ったままとなり、患部が変色して硬化してきたので、本人が色々と調べて、別の病院で診断してもらいました。結果的に最初の病院の不適切対応のために切開手術となってしまいました。
登山者からするとマダニはメジャーな存在ですが、もしかしたら病院や特定のお医者さんによっては、診断することが少ない症例なのかもしれません。それゆえにきちんとした対応ができないこともあるのではないかと心配しています。
私も勉強不足の可能性がありますが、何か新しい情報が得られれば紹介するようにします。
takayamaさんの方でも、今回のご経験から、何か有意義な情報があればご教授いただけると嬉しく思います。
よろしくお願いいたしますm(__)m。
長文、失礼いたしました。
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