これまでの経験から学んだことを個人的な備忘録として記録する。
あくまで個人的な記録として。
1.クトーのブレードは、ビンディングのヒールリフターを高くすればするほど雪面に刺さらなくなる。このため、クトー装着時は、急登になればなるほどヒールリフターは一段低くするか、解除した方が良い。この弱点対策として、G3をよく観察すると、多少の下駄をはかせるような構造となっている。ディナフィットでも同様の構造に改良してほしい。ちなみにG3のクトーは強度、構造とも秀逸だと思うがビンディングの信頼感はディナフィットの方が上だと感じている。また、ディナフィットのクトーは強く打ちつけると若干歪む感触がある。その他、山スキーヤーの工夫としては、クトーにドアゴムなどを装着して下駄を履かすなどの方法がある。下駄の適正範囲は15〜20mmのようだ。高くしすぎると緩斜面や平坦な場所で使いづらくなる。
2.トラバースでは、急登になればなるほどクトーのブレードの雪面への刺さりが甘くなる。甘くなるとは、ブレードが重力方面に根本まで刺さっていたとしても、急登になればなるほど、ブレードの側面の雪が薄くなるため崩れやすくなる、つまりブレードがずり落ちやすくなるということである。このような場合は、クトーを重力方向に突きさすのではなく、雪面に垂直に突き刺す方がよさそうだが、実際にやってみると足首を曲げる必要があり、かなりきつい。こういった方法で良い対処方法はあるのだろうか?
3.上記は通常のビンディンとクトーの話であり、VOILEのクトーでは板に直接取り付けるタイプなので、ヒールリフターを高くしてもクトーがきちんと雪面に刺さる。ただし、通常のクトーはブーツで押し込むが、VOILEのクトーは力強く押せば押すほど板との接合部に負荷がかかるので板が割れたりしないか心配だ。
4.クトーは構造上、板のサイド側へのずり落ち効果が大きく、前後方向には効果が低い。よって、直登よりトラバースでより効果を発揮する。そのため急登ではクトーを過信せず、トラバースをするべき。こうしたクトーの前後方向への効果が小さい弱点対策として、ディナフィットやG3のクトーは、ブレードの先端を若干捻ることで、前後への摩擦を増やしているように見える。まれに、クトーを改造して横刺しのブレードを追加している方がいる。前後方向への効果はあるだろうが、クトー自体が刺さりにくくならないだろうか?個人的には、クトー先端をハの字に曲げて、登坂力を上げてほしい。
他にもクトーのコツ、技術があれば教えて欲しい。
以上
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する