国土地理院
日本の主な山岳標高
―日本の山岳標高一覧 (1003山)―
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html
で、標高3000m以上の山をリストアップすると、以下の23座になる。
山名<山頂名> 標高
1,富士山<剣ケ峯>3776m
2.北岳 3193m
3.奥穂高岳 3190m
4.間ノ岳 3189m
5.槍ケ岳 3180m
6.東岳(悪沢岳)3141m
7.赤石岳 3120m
8.涸沢岳 3110m
9.北穂高岳 3106m
10.大喰岳 3101m
11.前穂高岳 3090m
12.中岳 3084m
13.荒川岳<中岳> 3083m
14.荒川岳<前岳> 3068m
15.御嶽山<剣ケ峰>3067m
16.農鳥岳<西農鳥岳>3051m
17.塩見岳 3047m
18,南岳 3033m
19,仙丈ケ岳 3033m
20.農鳥岳 3026m
21,乗鞍岳<剣ケ峰>3026m
22.立山<大汝山> 3015m
23.聖岳<前聖岳> 3013m
しかし、上記国土地理院の山岳標高一覧を参考にして作成されたWikipediaの日本の山一覧(3000峰)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B1%B1%E4%B8%80%E8%A6%A7_(3000m%E5%B3%B0)
では、3000m峰の数は2座少ない21座とされている。
両者のちがいは、国土地理院の一覧には含まれている荒川岳〈前岳〉と農鳥岳が、Wikipedia版では除外されている点にある。このふたつは、荒川岳〈中岳〉を主峰とする荒川岳および西農鳥岳を主峰とする農鳥岳の附属峰とみなされてカウントされないのである。同様の理由でWikipediaでは、以下のピークも3000m峰からは除外されている。
ジャンダルム(3.163m)
小赤石岳(3081m)
中白根山(3055m)
ジャンダルムは奥穂高岳の一部、小赤石岳は赤石岳の一部、中白根山は間ノ岳の一部とみなされて、独立した山の扱いをうけていない。明記されていないが、国土地理院の標高一覧がこの3つを3000m峰にかぞえていないのは、wikipediaと同じ理由によるのであろう。
ここから、3000m峰の数え方には以下のふたつがあると考えられる。
A.単独もしくは複数の峰からなる山岳で、主峰(最高峰)が3000mをこえるもの。ただし、主峰以外の副峰が3000mをこえていても、その副峰は独立した3000m峰とはみなさない。
B.主峰、副峰の区別なく、標高が3000mを越える峰
国土地理院もWikipediaも、ともに同じAの立場に立っているのだが、国土地理院は農鳥岳と荒川岳の扱いにおいてAの基準から外れているとみて、それを修正したのがWikipediaということになろう。つまり、Aの基準でいけば、21座とするのが妥当であろう。
しかし、Bの立場を採用すれば、3000m峰はもっと増えるはずである。Wikipedeiaが除外した5峰を加えると、26座になるが、それにとどまらない。3000mを越えるピークは外にもあるからである。思いつくままにあげてみよう。
富士山の白山岳(3756m)
立山の雄山(雄山神社)(3003m)
乗鞍岳の大日岳(奥ノ院)(3010mくらい?)
悪沢岳の東の丸山(3032m)
ロバの耳
奥穂高南稜の頭(3071m)
前穂高北尾根2峰、3峰
北穂高ドーム
涸沢槍
ほかにもあるにちがいない。また、名前のついていない峰もあると思われる(私が先日いった御嶽山にも、無名の3000峰がある)。Bを採用すると、3000m峰の数は30よりも多くなるのはまちがいない。
Bの基準による3000峰がいったいいくつあるのか、一度そのリストをつくっておくのも面白いかもしれない。
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