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ふと懐かしく思い出して、その旅の途中で出会った佐藤文彦(やすひろ)氏と、同じく昨年(2019.8.30)逝去されたドイツ文学者でエッセイストの池内 紀氏に感謝と哀悼をこめて記します。残念ながら佐藤文彦氏も池内氏のあとを追うかのように同年(2019.10.6 78才)に、お亡くなりになっていた。(合掌)
2012年6月29日礼文島へ渡る朝、利尻島で宿泊した民宿のご主人に紹介され、お話を伺うことが出来た。当時は昭文社刊「山と高原地図」を執筆されていたので、その仕事だったのでしょう。気さくに話しかける私にアドバイスと、手持ちの山溪刊「北海道の山」にサインをしていただいた。記念にカメラに収まっていただき恐縮でした。当時70歳と伺い、永年活動されている秘訣をお尋ねしたら「毎日歩き続けていれば・・・」と、簡潔なお言葉が印象に残っています。<そのお言葉を信じ、その後の大雪山〜十勝連峰〜夕張山〜阿寒〜羅臼へ。その夏旅41日間で32座(延べ歩行距離=297km)を歩く事が出来ましたました。> その後フェリー乗り場で再度お別れの挨拶をし、私は礼文島へと渡ったのでした。
その後(多分)NHKの特集番組だったと思いますが、作家「池内 紀」氏をガイドして北海道の山を歩いておられました。じつは私の本棚には池内氏のエッセイが何冊かあり、なかでも最初の出会い「ひとり旅は楽し」<中公新書>は何度も読み返しています。今年は「消えた国追われた人々」ちくま文庫 を読ませていただき、変わらぬ口調で丹念に書かれた紀行文に心惹かれています。
おふたりの交友関係が長く続いたことを良く理解できます。淡々としていて、且つ丹念な仕事に精進された足跡が見事に記録されています。願わくば今も西方浄土でふたり旅を楽しんでいらっしゃることをお祈りして感謝にかえます。有難うございました
*参考:「北海道・山のトイレを考える会」様HPより
http://www.yamatoilet.jp/mtclean/yasusan_research.htm
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写真は利尻島の宿でくつろぐ、今は亡き佐藤氏と私(態度が悪い

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