以前、O脚の矯正を試みている旨の日記を書かせていただいてから4か月あまり経ちました。残念ながら今のところ、見た目での変化に目覚ましいものはなく、相変わらず膝と膝の隙間が開いているなあ、自分のことだからひいき目に見てみればまあ、5ミリくらいは隙間がなくなっているかもしれないけど……という程度には変わったようにも見えます。しかしながら昨日の山登りでは、自覚できる大きな変化がありました。
そもそもどうしてO脚を直そうなどと思ったかと言いますと、昨年11月のテント泊で股関節というか太腿の付け根というか、そこを痛めたことがきっかけでした。恐らくはO脚による膝の捩じれとガニマタの足運びが大腿筋膜張筋の疲労を呼び込み、その結果として太腿の付け根を痛めたのだろう、と推測しています。そこでいつもやっている筋トレに加えて、日常生活での立ち姿勢や居住まい、歩き方の矯正を試みてきました。昨日はその効果測定として、ザックを15Kgにして塔ノ岳の大倉尾根を往復してみたところ、股関節まわりの故障が発生しませんでした。嬉しい変化です。
心がけてきたのは以下の四つ。
立ち姿勢、座り姿勢ともに骨盤を起こすこと。これは自分の体を横から鏡で観察してみたところ、おへそが妙に前に突き出ているのではないか?と感じたことがきっかけです。立っているとき着席しているとき。仕事中に机に向かっているときも車を運転しているときも、もちろん歩いているときも、常に骨盤を起こすことを意識しているうちに、猫背だった姿勢がシャンと伸びたような気がします。どうやらこれでよさそうだ。
次に、歩くときは、踏み出した足を平らに置くこと。ガニマタなので足の外側に体重が偏重してしまっていることは、靴底の減りを見て気づいてはいました。しかし上記を心がけているうちに変わってゆくだろう、折しも仕事履きを新しくしたばかりだし……と思っていたのですが、靴底は相変わらず外側から減っていきます。骨盤だけでは直ってないぞ?調べてみると、外側偏重になる人は歩行に内股の筋肉を使えていない、とありました。しかし歩いている時に内股を意識したことなんてないからなあ……どうすればいいんだ?試しに、立って内股を踏ん張ってみよう。あっ、足の裏の土踏まずの近くが床に着いた気がする。これかな?
それから歩き方。これは階段の上り下りの中で意識するようにしました。階段を上る時に前足の足首を曲げるように意識すると、尾てい骨が踵の上にきます。すると重心が膝に近づくので体を持ち上げるのに必要な力が少なくて済む。これは足を痛める前からやっていたので、これだけでは不十分。そこでふと気づいたのが、「あれ?階段を登るときって、前足の膝を全部伸ばし切らなくても登れるんじゃない?」ということでした。やってみると、階段を「登る」というより「進む」という感覚を得られます。膝がずっと曲がりっぱなしだからきついんじゃないかとも思ったのですが、階段を一段飛ばしに登って、いや「進んで」みると、明らかに太腿の筋肉が楽に登れます。これ、よさそうだぞ。
最後に骨盤の動かし方。登りでは腰を切るというか、左右に動くというか、箱のように進むというか……いい日本語が出てきません。下りでは上下にクイクイ動くというか、前に踏み出す足で地面を迎えに行くというか……やはり言語化ができません。そして登りで後足を抜く時は、骨盤で引き抜くというか、むむむ。上手に語れません。しかしいざ山で歩くとなると思いのほか骨盤が忙しいので、きっと貢献してくれているのでしょう。
他にもストレッチに少し真面目に取り組んでみたですとか、筋トレの種目を増やしたですとか多少のことはあるのですが、どれの効果が変化をもたらしてくれたのかは、実際にはわかりません。しかし15Kg、テント一泊の重量を背負って1200mの日帰り登山を終え、何の故障も発生しなかったことが今はともかく嬉しいです。これなら今年の目標、鳳凰山の夜叉神峠からの一泊往復ができそうだと我がことを喜ぶのはともかくとして、そもそもこの日記、登山と大腿筋膜張筋の故障に関する情報があまりないと感じたことをきっかけにしたものでした。これまでに書いたものが、当初の内容から脱線したものも多々ありますがひとまずの決着を見たとし、同じような症状にお悩みの方の一助となることを祈って筆を置くことにいたします。
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